OpenAIは米国時間4月16日、デスクトップアプリ「Codex Desktop」の大型アップデートを発表した。「Codex」はもともとエージェント型のコーディング支援ツールとして開発されたが、今回の更新によりAnthropicの「Claude Cowork」に対抗する、総合的な生産性向上ツールへと再定義されている。
機能面での進化は目覚ましい一方で、製品の位置付けには曖昧な部分も残る。OpenAIは前日のブリーフィングで、Codex Desktopが依然としてプログラマーを主な対象としていることを認めつつ、コード生成の枠を超えた広範な生産性向上機能を追加したと説明した。ブリーフィングで同社が提示した資料の中には、従業員の80%がすでにCodexを利用しているとあり、非エンジニアの職種でも同アプリを十分に活用できることを強調した。
コンピューター操作を可能に
今回のアップデートにおける最大の特徴は、コンピューター操作機能の実装だ。これにより、Codex DesktopのAIがコンピューターを操作できるようになる。
特筆すべきは、AIがバックグラウンドでアプリケーションを実行可能になり、自動化処理を進められる点だ。ユーザーはAIが自動化処理を実行中に、別のアプリケーションで別のタスクを実行できる。なお、この機能は現時点では「macOS」のみに対応している。
アプリ内ブラウザー
また、アプリ内ブラウザーが搭載された。今回の発表で同機能のデモがなかったため、レビューは後日とするが、注目すべきはブラウザー上の要素を直接クリックしてAIに指示を出せる機能だ。例えば、、「2列目の3番目の見出しのフォントを変更してほしい」と説明しようとする代わりに、変更したい項目をクリックして、AIに「これをあれに変更して」と指示すればいい。この機能が安定して動作すれば、作業時間を大幅に短縮する強力な武器となるだろう。
画像生成
画像生成機能も大幅に強化された。これまで「ChatGPT」にはあったがCodex Desktopにはなく、今回のアップデートで自動化ワークフローの一環として、画像やチャート、図表を自動生成するエージェントを構築できるようになるだろう。これも要レビューだが、競合する「Gemini」見られるような改善がこの機能でも続けば、画像生成機能は非常に便利になると期待される。
自動化の拡張
自動化の持続性も向上した。既存のチャットスレッドに新たな自動化処理を追加できるようになり、AIは過去の文脈を維持したまま作業を継続できる。OpenAIによれば、AIが自らタスクを割り当て「数日、あるいは数週間にわたる長期的なタスクを完遂するために、自動で起動して作業を継続する」ことも可能だという。
ChatGPTにあったメモリー機能がCodex Desktopになく、再起動の度に文脈を説明し直す必要があり問題になっていた。このアップデートでユーザーの好みや過去の修正内容、収集した情報を記憶できるようになった。これにより、将来のタスクをより迅速かつ詳細な広範なカスタム指示でしかできなかったレベルの品質で完了できるという。
また、アプリ起動時にAIが前回の作業の続きを提案するプロアクティブな機能も備わっている。
その他の更新
その他にも開発者向けの機能拡充が多岐にわたる。
「GitHub」のレビューコメントへの対応
複数のターミナルタブ
SSH経由でのリモート開発環境への接続機能(まだ初期段階テストだ)
PDF、スプレッドシート、スライド、ドキュメントの詳細なプレビューをサイドバーで直接表示する機能
エージェントの計画、ソース、成果物を追跡するための新しいサマリーペイン
筆者としては、複数タブ機能に注目しているが、筆者が異なるプロジェクトを管理するために行っているようなタブの色分けはできないようだ。しかし、この機能の改善ペースなら近いうちに実現するだろう。
エコシステムの面では、100種類以上のプラグインが利用可能となった。なお、AI分野におけるプラグインとは、スキルやアプリ連携、Model Context Protocol(MCP)サーバーを組み合わせた拡張機能を意味する。
「OpenClaw」ではユーザー投稿によるスキルでマルウェア混入が問題となったが、OpenAIは提供前に全プラグインを審査しているとした。
新しいCodex Desktopは、Codexへのアクセス権を持つ全ユーザーに提供される。なお、長時間のプロジェクトや高度な自動化はトークンの消費を早めるため、エージェントを稼働させる前には十分なテストが必要だ。先述のコンピューター操作の機能はmacOS限定かつ現時点で欧州連合(EU)圏では利用できないが、EUでは近日中に英国とともに展開される予定だ。。

提供:OpenAI
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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