
写真はホワイトハウス執務室でのトランプ米大統領。18日撮影。REUTERS/Nathan Howard
[ワシントン/イスラマバード 19日 ロイター] – トランプ米大統領は19日、海上封鎖を突破しようとしたイラン船籍の貨物船を米軍が拿捕(だほ)したと明らかにした。一方、イランはトランプ氏が空爆再開を警告する中、第2回和平協議への参加を拒否した。
こうした動きは、和平が早期に実現しない可能性や、数週間にわたる海上封鎖が引き続き維持される可能性を示唆している。
トランプ氏は、米軍がイラン船籍の貨物船を制圧したと自身のSNS(交流サイト)に投稿した。機関室に穴を開けて制止させたとした。「われわれは船を完全に掌握しており、船内に何があるか調べているところだ!」とした。
国営イラン通信は19日、交渉を拒否したと報じた。「イランは、第2回交渉への不参加は、米国の過大な要求、非現実的な期待、絶え間ない立場の変更、繰り返される矛盾、そして停戦違反と見なす海上封鎖の継続に起因するとしている」とした。イランのどの機関の表明かは明らかにしていない。
これに先立ち、トランプ氏は19日、ホルムズ海峡付近で前日に船舶が攻撃されたことについて、イランによる停戦の「完全な違反」だと非難し、米国の条件を受け入れなければイランの橋と発電所を全て破壊するとの警告を改めて突きつけた。また、イランと再交渉する意向を示していた。
トランプ氏は、米代表団が20日夜にパキスタンに到着し、さらなる協議に臨むと投稿した。
主要な仲介役を務めてきたパキスタンは、協議に向けて準備を進めているようだった。パキスタンの治安関係者2人によると、米代表団の到着に備えて警備装備や車両を積んだ米国の大型輸送機「C17」2機が19日午後、空軍基地に着陸した。
首都イスラマバードの市当局は、市内を通る公共交通機関と大型貨物車両の通行を停止した。先週会談が行われたセリーナホテル付近には有刺鉄線が張られ、ホテル側は宿泊客全員に退去を求めた。
外交的な後退は、週明けの市場再開時に原油価格が再び高騰する展開につながる可能性がある。
イランは17日に海峡の再開を発表したが、トランプ氏がイランの海上輸送に対する封鎖を継続すると表明したことを受け、イラン側も18日に海峡を再封鎖すると発表した。
トランプ氏は、「われわれは非常に公正かつ合理的な取引を提示している。イランがこれを受け入れることを望む。受け入れなければ、米国はイランの全ての発電所と全ての橋を破壊する」とし、「もういい人はやめだ!」と述べた。
「イランは昨日、ホルムズ海峡で発砲することを決めた。われわれの停戦合意の完全な違反だ!」と批判した。
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