「Codex」は登場から1年足らずだが、OpenAIが描く「スーパーアプリ」実現の鍵を握るかもしれない。このスーパーアプリは、理論的には「ChatGPT」や「Atlas」ブラウザ、Codexを統合したワンストップ・ショップとなる。OpenAIによると、このアプリの基盤となるのはChatGPTではなくCodexだという。

 「われわれは実は、スーパーアプリを公に構築し、それをCodexアプリから進化させるという裏技のようなことを進めている」。Codexのエンジニアリングリードを務めるThibault Sottiaux氏は、今週行われた記者会見で記者団にそう語った。

 Codexは、AI開発者やバイブコーダーたちの間で人気のアプリとなっている。OpenAIによると週間ユーザー数は300万人を超えているが、その利用目的の半分近くはプログラミング以外のタスクだという。これを受け、同社は米国時間4月16日、Codexをコーディングだけでなく日々のあらゆる業務に組み込むためのアップデートを複数発表した。最大のニュースは、CodexがChatGPT内だけでなく、コンピューター上の多くのアプリと連携するようになったことだ。Sottiaux氏はこれを、将来のスーパーアプリの基盤としてCodexを確立するための「第1段階」としている。

 Codexは、デスクトップアプリを横断して複数のエージェントを実行できる。開発者向けには、「Atlassian Rovo」「CircleCI」「CodeRabbit」「GitLab Issues」「Microsoft Suite」「Neon by Databricks」など、100種類以上の新しいプラグインが提供されている。また、SlackやNotion、GoogleのアプリへのアクセスをCodexに許可することも可能だ。デジタルな業務全般にアクセスできるようになれば、Codexの利便性はさらに高まる。メモリー機能も改善されており、ユーザーの仕事のスタイルを学習し、適応できるようになった。

 Codexは一種のパーソナルアシスタントとして活用できる。自律的にタスクを処理できるエージェンティックな特性を備えており、新たに追加された自動化ツールを使えば、Codexに反復的なタスクを実行させるリマインダーを設定できる。これは「heartbeats」と呼ばれ、例えばメッセージを絶えずスキャンして優先順位を付けるといった作業が可能だ。また、1日の始まりと終わりにブリーフィングをする設定することもできる。

 さらに、開発者はアプリ内のブラウザから作業できるようになった。Codexで構築中のプロジェクトをアプリ内からプレビューし、ウェブブラウザでどのように表示されるかを確認できる。これにより、最終的な成果物のチェックや修正が容易になる。ブラウザページ上でコメントを残せば、Codexのエージェントがそれに基づいて修正する。また、CodexにはAI画像生成機能(GPT Image 1.5)も導入される予定で、画像に対しても同様の反復的な修正が可能になる。

 2026年、AI企業の間ではCodexのようなコーディングプラットフォームが大きな注目を集めている。Anthropicは2026年に入って「Claude Code」をリリースし、その高度な機能で愛好家や金融アナリストを驚かせた。OpenAIは最近、Codexの利用制限を緩和した月額100ドルの比較的手頃な新プランを導入した。これは通常のChatGPT Proプランの半額にあたる。開発者やバイブコーダーは、トークン消費量が多く計算資源を大量に必要とするリクエストを行うため、こうした上位プランを必要とする傾向がある。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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