金価格が最高値更新 今は投資タイミングか?<塚本 卓治>|ゴールド 2024.3

皆様 こんにちはピクテジャパン投資戦略部長の 塚本です本日もピクテゴールドマンスリー アップデートをえご視聴いただきどうも ありがとうございます本日は過去最高値を 更新した金価格というテーマでお話をさせ てください本日のポイントはこちらにあり ます3点です金利高止まりの中金価格は 過去最高値を更新しましたそしてえ昨日 FOMC5え金価格は再び過去最高値を 更新してきました2番目この金価格を 支える世界の中央銀行による金需要につい て改めて確認してみましょうそして3番目 これがポイントになります過去3回の アメリカの金融政策の転換期における金 価格と米国株式の動きについて振り返り たいと思いますそしてその背景には何が あったのかそしてその背景について今です ね大きな変化が見受けられるえこれについ て1番え本日のえ最後のですね基準科学 変動要因の最後のえところでご紹介をさせ ていただきたいと思いますそれでは金利 高止まりの中金価格は過去最高値を更新し たということについてチャートでご覧 いただきたいと思いますこちらにお示しし ております青い線がアメリカの10年国際 利回りの推移になります20年からずっと 金利上昇基調にあったことがご覧 いただけるかなという風に思いますえそれ に対して黄色の金価格はご覧のように20 年につけた高値をなかなか抜けずに抜けず にいたものがえ昨年のくれに最高値を更新 しそして足元再びですね過去最高値を更新 してきてるということでございますえここ で最高値更新してるように見えるのですが さらにですね昨日2200ドルこの低線の 1番上ですねえここを抜けてきたという ような形になってございます元々金価格と いうのは金利上昇に弱いものなんですね 利息を生みませんので従って国際の利回り が上昇すればより魅力が高まるとえいう ことで相対的に魅力がこう劣って見えて しまうとえいうことで本来であれば マイナス要因になってくるということで そういった意味には金融価格がルル下がっ ていってもおかしくないという環境の中で え金科学は えこ横ばいを続けですね等々え昨年の暮れ そして足元と過去最高値を更新してきたと いうことがご覧いただけるかと思います その背景の1つにえ金価格を支える世界の 中央銀行による金需要というものが考え られますこれは長期にわたって赤線が世界 の銀行による金準備とえいうことで世界の 自業銀行が金の量を減らしていた期間から

えリーマンショック後ですねえ世界金融機 とも言われます2008年の9月えそれ 以降ですねずっと金を増やし続けていたと いうことがご覧いただけるかなという風に 思いますえ特に足元ですねご覧いただき ますとえ再びこう増やしてきてるという ような状況がご覧いただきますけれども こうした中央銀行によるえ購入というのが え金価格を下支えしてきた1つの要因かな という風に考えており ますもう1つの要因についてご紹介させて いただきたいんですがそれは中国の個人も そうですアメリカの個人もそうなんですが 足元金を購入するペースが高くなってきて いるんですねまその背景には世界的な政治 的えそしてえ金融市場における不安とえ いうことで価値を守るえそういったえ力が 強いとされております金への投資がえ拡大 してきてるえこれも1つ大きな要因として はあるのではという風に思っておりますま それに加えて今ご覧いただいた中央銀行に よる金の購入えこれがですね金価格を下載 してるということかなということになり ますえ特に最近注目されておりますのが 中国による金の購入ですご覧いただきます と足元ですねぐっえ金購入を増やしてきて いることがご覧いただける一方で中国は 米国国債の保有比率を下げてきてるとえ いうような傾向が見て取れるのがえこの チャートでご確認いただけるかなという風 に思いますえそもそも中国というのはまだ 外貨準備においてわずか4%しか金を持っ ておりません先にですねロシアなどはです ね一生懸命こう金を増やしてまいりまして 外貨準備における金の比率は26まで 増やしてきているんですねえそれを考え ますと今後もですね中国がえ金えの保有を 増やしていく今のトレンドは続く可能性と いうのは十分あるのではという風に思って おり ますそして是非何度もこれ繰り返してえお 伝えしているところではございますけれど も金価格が長期的に見てこのえ黄色い線 ですねえスタート地点1959年を100 としましてえ足元大きく上がってきてるの がご覧いただきます長期的にですね金価格 上きている背景には幣価値下落への備えと して例えばこれ今後ドルが下がっていくと するとそのドル安を置できるのは金しか ないということでえ金価格は長期的に 上がってきてるということですでこの貨幣 価値の下落を引き起こしてきてるのは何か と言うとお金をすりすぎているというえ これが赤い鮮度を示ししております米国の 通貨供給料ということなんですねでこの

観点で見ますとアメリカは量的縮小という ことを行ってまいりましたのでちょっと 減ってますよねまこれも実は長期的な金 科学にとって見ればある意味マイナス要因 でしたこれが今回のFOMCにおいてえ この量的縮小のペースを今後スローダウン していくというようなことが出てきており ますのでえそうなりますとえこのマイナス 要因も徐々に迫らしてくる可能性もあると いったところにもご注目いただけるかなと いう風に思いますま実際ま歴史は示す金は 究極の資産保全の手段ということでこの 100年振り返ってまりますとですねま 100年というとちょっと長いかもしれ ませんけれどえ金価格を100とすると ドルの価値というのは何度も動き始めると 大きく急落していくとえいうことでえ現在 はドルの価値というのは100年前に比べ ますと1/100以下になっているえこの ドルをヘジできるのは金しかないといった ところも資産保全のために金をなぜ持つの かえこういった歴史的な背景があるとお 考えいただけるかなという風に思います それでは3番目過去3回の米国の金融政策 の転換期における金価格と米国株式の動き についてご覧いただきたいと思いますなぜ かと言いますと今アメリカで は金融政策の転換期に入っていると考え られるからなんですねそして過去振り返る とそういった時期においては米国株式より も金価格というのは同じかもしくはそれを 大きく上回るパフォーマンスを提供してき たとえいうことで是非え株式お持ちの方に は分散として金をお持ちいただきたいと今 までご紹介してまいりましたけれどもえ その背景となるチャートを改めてご覧 いただきたいという風に思いますこちらが 過去3回の今申し上げたアメリカの金融 政策の転換機え利上げえ打止めからその後 利下げにていくそしたアメリカの金融政策 の転換期の動きをお示ししていますけれど も金融価格はプラスとなったことがご覧 いただけるかなという風に思いますまず このえ下の線ですねこれが上がってない じゃないかと思われるかもしれませんが これ大逆風が吹いていたところなんですね え期間1というのは2000年の5月16 日に利上げが最後になりましてその後横倍 から利下げに入っていく期間ですえそこの え利が終わってからえ500営業日ですね えロンドン市場における金価格の好評日 ベースでの500日分を見たものなんです けれどもこの期間は世界の中央銀行が大量 に金を売却していた期間なんですけれども そういった逆風の中でも横倍最後にはそれ

を乗り越えてプラスに転じてきたことが ご覧いただけるかと思います一方で期間の 22006年の6月29日のえ最後の 利上げその後ですね横倍から利下げの期間 えご覧いただきますと500営業日に わたりまして金価額は大きく上昇してい ますま次に期間3をご覧ください2018 年12月19日の利上げを持って利上げは 止まりえその後え横ばい利下げにかかる 500営業日でございますがご覧のように 金価はしっかりとえ上昇してえおよそ5割 の上昇になっているのがご覧いただきます ここからちょっとご覧いただきたいのは それぞれの期間 123じゃあその期間株式はどのように 動いたのかということですねまず期間1を ご覧くださいえこれは2000年の5月 16日の後というのはITバブルの崩壊の 影響もございまして米国株式というのは 大きく下落してえ25%程度を下落する そういった環境の中でもえプラえ113と えプラ1%になっていたことがご覧 いただけるかと思いますまこうしたえ不 透明間の中でやはり金は強かったという ことですねそれでは期間丸2ご覧いただき ますと米国株式と金価格は同じように動い ていたのですけれどもえその後多分地え 米国株式は下落に展示金価は上昇していっ たで結果的にこの同じ500日間の動きを 見ますと金価はプ50に対してえ米株は+ 8%となってございましたただこの3ヶ月 後にリーマンショックがやってきて米国 株式は大幅に下落するという形になります ちなみにこの辺りからですね金価格えの 上昇の背景の1つとして金ETFえを経由 しました金重の高まりえこれもこの金価格 の上昇を支えた1つの大きな要因となって いまし たえそれでは2018年12月19日から の500日の動きをご覧いただきますとえ 途中え米国株式が大幅にですね下落する 局面がありましたけれどもまそういった中 でもえ金価格は異なる動きを示していたと いうことがご覧いただきますなおこの期間 も金のETFを経由しました金の購入とえ 金需要というのがえ1つ大きなえ金価格 上昇の要因となっていたえといったところ も合せてお伝えさせていただければという 風に思いますえということでポイント まとめさせていただきますとえ今ご覧 いただいてまいりましたように金利が上昇 しそして高止まりする中え金融価格は過去 最高値を更新してまいりましたその背景に は世界的なえ知性学リスクの高まりであり ますとか経済的そして金融的なえ不透明感

の高まりということで金に対する投資人が 高まる一方でただ金利が上昇してきたと いうことで金ETF経由でのえ金の売却と いうのは実は2020年からずっと続いて いるんですねえそういった逆風の中でも最 高値を更新してきた理由の1つにえ世界の 中央銀行による金需要というものがあり ますと中でも中国の動きに注目ですという ことをご紹介させていただきましたそして 今後の見通しとしましては過去3回の米国 の金融政策の転換機においては米国の株式 とほぼ同等かもしくはそれを上回るえ金 価額の上昇が見られたことそして値動きが 異なっていたことなどからもですね是非 ポートフォリオの分散としてえ金をお持ち いただくその価値というのは高まってきて いるのではという風に考えており ますそれでは最後にピクテゴールド 2024年2月の基準科学変動要因につい てご紹介をさせてください まずえピクテゴールドカセヘジありで ございますが2024年2月29日の基準 価格は1万飛び231NHとなりました 前月末日- 107円1.04の下落となりまし た月間の変動要因ですが金が -57川セジコスト等が45元のマイナス となっておりましてまこのように2月に ついて見ればえ金価格はドルベースで見て も下落していたえということが伺いしれる 内容となってござい ます次にえピクテゴールド為替ヘッジなし 2024年2月29日の基準価格は 1万8000とび76NHとなりました 前月末費プラ 2921.64の上昇となりました主な 月間の変動要因ですが金用が-100円 そして為替要員が+40000円とまこの ようにえドルベースでの金価額は下がった のですけれども米ドル高円安この音恵を 受けて全体的にはですねプラスとなったと いうことがご覧いただけるかなという風に 思いますえそれでは最後にこの2月月間の 金とえ米ドル円の動きについて振り返り たいと思い ますそれでは2月の金市場とえそして 米ドル円え為せ市場についてご覧いただき たいと思いますえ金価格ですがご覧のよう に全体的に見ますと低下ということになり ましたその主な理由というのは金利の上昇 と米ドル高こですね右側ご覧いただきます とこの米ドル高円安これが背景になります 月初ですがこのこの辺りですねえ2月2日 に米労働省が発表しました1月の米国の 雇用当権が市場予想を上回りましたこれに

より金利が上昇し利息をまい金の魅力が 相対的に低下するということで金にとって 見ればマイナ4位となりましたまたこうし た金利上昇を受けて米ドルがですねご覧の ようにこう米ドル高かとえいうことでえ 米ドルの大体資産と見される金の相対的な 魅力が低下することで金価格が下落したと いうことになります中旬になると金融価格 はこの辺りですね1トロ4あたり 2000ドルを割り込む水準まで下落し ましたこの下落の背景には2月13日に米 労働省が発表した1月の米国消費者物価 指数CPIが市場予想を上回ったことが ありますこれにより金利がさらに上昇し ドルが他の主要通貨に対して上昇すると いうことで金の相対的な魅力が低下し資金 価格がさらに下落したというのがこの辺り でござい ますしかし月末にかけましてはドルが他の 使用通貨に対して今度は下落するとこの辺 です ねえといったところもございまして金価格 は上昇し1トロン4スあたり2000ドル を再度上回る水準となりましたまこうした ことから全体としてえ金価格はですねえ2 月には下落となったわけです3月に入って からの金相場ですけれども足元大幅に上昇 してきてえ過去最高値を更新してきてい ますこの背景の1つにはえ3月20日 FOMC米連邦公開市場委員会において ハト派のえ姿勢が示されたということで 金利が低下しドルも下落しましたまその 結果え昨日の入浴時間で金価格は1トロ4 あたり2000200ドルを上回りえ過去 最高値を更新してきていますそして今後の 金価格の同行を考える上で注目したいのは 3月に入ってからですね金ETF上場投信 を通じた金の売買動向に変化が見られる ことなんです ね1月と2月は50T前後の売り越しが ドンドンとですね続いていたのですけれど も3月20日までを集計してみますとじ若 の越しに転じてきていますそして今までえ 今年に入ってから最大でも買われてですね 2Tぐらいだったものがですねえ3月に 入ってえ多い日には1日に6Tとか場合に よっては12Tと大きな買い越しが出始め ておりますこうした動きの変化というのは 金の受給バランスに影響を与え金価格の 上昇に寄与する可能性が出てきてい ますこうした動きが加速してまりますと 年末には金価額は想定以上に上昇する可能 性も出てきたという風に考えています今 まではですね世界的な政治的経済的不確実 性への防衛手段として金需要が続いていた

こととそして世界の中央銀行による金え 需要が高まってきているという中でその 需要の足を引っ張ってきたのが金のETF による売りだという話を申し上げてまいり ましたこれが今後政策金利引き下げによる 金利低下を受けて越しに転じるようで ございますと金融価格は想定以上に上昇し てもおかしくないという風に考えており ますえそしてえ購入に転じなくても横場に なるだけでもそうしたモメンタムの変化 自体がですねえ金科学にとって見ればま ずっと吹いていて逆風がピタッと止むとえ いうこと自体がですね金科学にとっては プラスの材料になる可能性が出てきており ますただし同時に足元価格の変動性も高く なってきていることには注意してください 大きく上がった時には一旦その反動で理 売りの売りということもございますのでえ その時には想定以上に金額が下落すると いうようなリスクも踏まえてただ大きな トレンドですね特に近のETF経由での 受給の変化えここには年内注目していき たいなという風に考えております本日は 以上でございます最後までご視聴いただき どうもありがとうございまし たDET

00:00 金価格が最高値更新 今は投資タイミングか?
01:13 金利高止まりの中金価格は過去最高値を更新した
02:46 金価格を支える世界の中央銀行による金需要
04:17 中国人民銀行は金の保有量を増加させている
04:40 通貨の代替として
05:10 貨幣価値の下落への備え
06:27 歴史は示す|金は究極の資産保全の手段
07:05 過去3回の米国の金融政策の転換は金価格にとってプラスの要因に
09:38 利上げ終了時点から500日間の金価格と米国株式の推移
12:59 基準価額推移 ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
13:36 基準価額推移 ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
14:25 2024年2月の金価格、米ドル円レートの推移

過去のパフォーマンスや詳しい情報について
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldnh..

ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldh.html

塚本 卓治
ピクテ・ジャパン株式会社
エグゼクティブ・ディレクター 運用・商品本部 投資戦略部長
日系証券会社にて債券およびデリバティブ業務に従事した後、外資系運用会社および日系ファンド・リサーチ会社にて投資信託のマーケティングを担う。通算20年以上にわたり運用業界で世界の投資環境を解説。ピクテではプロダクト・マーケティング部長等を経て、現職。経験豊富なストラテジストが揃う投資戦略部を統括する傍ら、自らも全国の金融機関や投資家を対象に講演を行う。マサチューセッツ工科大学(経営学修士)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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審査番号:20240325-83195E