市の職員へのハラスメント発言や、セクハラ発言が問題視されている塩川秀敏市長が、15日に開かれた百条委員会で釈明に追われた。

福岡・宮若市 塩川秀敏市長「言ったかどうかはっきりわかりません」
委員長「記憶がないということで?」
福岡・若宮市 塩川秀敏市長「はい」

渦中にいるのは、福岡・宮若市の塩川秀敏市長。

2023年4月、公用車の車内で運転する市の職員を一方的に責め立てる様子をとらえた映像。

塩川市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか?」
市職員「すみません」
塩川市長「すみませんで済むか!」

15日、この発言について問われた塩川市長は、当時のことを思い返しながら、「えーと…あの…えー…。何かハラスメントにあたると思って大声で怒ったということではなくて、結果的にハラスメントになったということでございます」と述べた。

2023年9月に行われた会議では、職員に対し、会議資料の作成方法などについて激高していた。

塩川市長「だからそげんなるったい! 仕事なめんなよ! 仕事!」、「今失敗して、ガンガン言われた方がいい。それが耐えきれないなら辞めろ」
市職員「市長、辞めろはダメですよ。発言として辞めろと言ったらいけんやないですか」
塩川市長「なんで?」

こうした発言について説明するにあたり、塩川市長は机をたたいて実演し、委員長から「実演はいりません。それはやめてください」と注意されるひと幕もあった。

問題視されているのは、パワハラ発言だけではない。

2023年夏ごろに、塩川市長が40代の女性職員に向けて放ったとされる「女は子どもを産んで初めて女になる」という発言。

実際にそうした発言をしたのかを問われた市長は、「していない」と否定した。

福岡・宮若市 塩川秀敏市長「『女は子どもを産んで初めて』これはちょっと、わたしの中ではない言葉です。以上」
委員長「記憶にないということで」
福岡・若宮市 塩川秀敏市長「これは言ってないと思います」

また、「これだから女性はだめなんだ」などの発言の有無については、「記憶にない」としたうえで、「女性蔑視の認識はない」と釈明した。

福岡・宮若市 塩川秀敏市長「わたしはよく記憶しておりませんけど、女性はダメなんだ、だから女性がということはないと思います」

傍聴した市民からは、「市長たるもんはね、そういうことを思っても言っちゃいけませんよ。これはね論外ですよ。今お辞めになった方がよろしい」と強い憤りの声が聞かれた。

百条委員会は、15日の聞き取りなどをふまえ、近く調査報告書をまとめることにしている。

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