ガソリン価格が15年ぶりの高値となっています。この厳しい状況を乗り切ろうと、いま注目されているのは低燃費グッズ。少しでも消費量を減らそうという取り組みです。

<きつねとたぬき 石野寛士代表>
「お待たせしました。三ヶ日みかんドーナツです」

カラフルなドーナツが人気で浜松市が拠点のキッチンカー「きつねとたぬき」です。キッチンカーの営業を生業にしている石野さんの最近の悩みの種がガソリン代です。

<きつねとたぬき 石野寛士代表>
「愛知県にも行ってるんですけど、片道120キロ、150キロとか走ることになるので、当然ガソリン代も150キロ走れば、3,000~5,000円かかってくると。プラス高速代、出店料もかかってくる」

利益を上げるため、最近、静岡県外への進出を始めるも、ガソリン高騰がネックになり、思うように出店エリアを広げられないのです。

<野田栞里記者>
「こちらのスタンドのレギュラーガソリンの価格は1リッターあたり180円となっています」

ガソリン急騰は、わたしたちの生活に切実な影響をもたらしています。

<給油客>
「家計に響くもんで。家族で4台持ってるもんで、ばかにならない」

<給油客>
「しんどいっス。高い。ハイオク車なのもあって見たことない値段になる」
Qいくら?
「8578円でした」

8月23日、経済産業省が発表したレギュラーガソリン1リットルあたりの平均小売価格は、183円70銭です。14週連続の値上がりで、2008年以来15年ぶりの高値となりました。

<遠鉄石油森田サービスステーション 倉田卓弥所長>
「8月は夏休み・お盆シーズンなので7月に比べて、8月の方が売れやすい傾向があるんですけれど、2023年は8月の方が燃料価格が高騰していることによって減少しています」

求められるガソリン価格高騰への対策。燃費をよくするグッズがいま、注目されています。まずは「低燃費タイヤ」です。

<オートバックス浜松名塚店 木戸口昂生カーライフアドバイザー>
「年数が経つとタイヤは摩耗してゴムが減って滑ったり。それによって燃費が悪くなることが結構あるんです」

性能がよい低燃費タイヤを使えば、リッター5~6キロほど、燃費が向上するそうです。

「燃料添加剤」は給油口に入れることで、給油タンクの洗浄をし、ガソリンの燃焼効率を上げ、リッター2~3キロほど燃費がよくなるとのこと。

さらにこの暑い時期、エアコンのメンテナンスも大事なポイントです。

<オートバックス浜松名塚店 木戸口昂生カーライフアドバイザー>
「エアコンフィルターが詰まった状態になると、エアコンの出が悪くなって、乗る人は『エアコンが弱いな』と、風量を上げたりする。風量を上げることによって、燃費が落ちてくるんです。温度の調節よりも、エアコンの強弱で燃費が変動するので」

落ち着く見通しが立たないガソリン価格。マイカーの燃費を少しでも見直してみてはいかがでしょうか。

気になるのは、今後のガソリン価格の推移です。政府はいま、石油元売り会社にガソリンの補助金を出していますが、8月24日1リットル10円に引き下げられました。

この補助金は10月以降も延長される見通しですが、静岡経済研究所によりますと、ガソリンの高騰は、円安などの問題も大きく影響しているため、現状、価格が下がる要素は見当たらず、この先190円台になってもおかしくない状況だといえるということです。わたしたちがひと安心できるのは、まだ先の見込みです。

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/680990