(2022/8/17再アップロード)
この動画では、暗号資産について解説していきます。

▼目次
0:00 自己紹介
0:12 暗号資産とは
0:31 ブロックチェーンとは
1:20 分散システム
1:47 暗号資産のデメリット
2:04 暗号資産交換業者について
2:46 リスクについて
3:04 試験ではこう出る!
3:27 過去問題(令和3年度 問25)
5:21 まとめ

▼内容
みなさんこんにちは!
売上ナンバーワン!ITパスポート絶対合格の教科書
著者の高橋京介です
今回は暗号資産について解説していくよ!

暗号資産とは、紙幣や硬貨などの実物がない、インターネット上でやりとりされるデジタル 通貨のこと。
暗号資産は、仮想通貨とも呼ばれている。
暗号資産の代表例には、ビットコイ ンなどがあるよ。

暗号資産は、「ブロックチェーン」という技術を土台として開発され、銀行ではなく、インターネット上の取引所を通じて管理や取引ができるんだ。
暗号資産の解説をするために、まずはブロックチェーンの基本的な仕組みから説明していこう。

ブロックチェーンとは、取引履歴を暗号技術によって記録する技術。
1つ1つの取引履歴を「ブロック」と呼び、これらのブロックを、コンピュータ同士で検証し合いながら、1本の鎖のように繋いだものをブロックチェーンと言うんだ。
ブロックチェーンは、暗号技術を用いることで、データの改ざんが簡単にわかる仕組みになっている。
また、多数のユーザが取引履歴のコピーを記録しているので、一部のシステ ムがダウンしても、システム全体がダウンすることはない。

このように、多くのユーザで、データを分散して持つシステムを「分散システム」と呼ぶので、ブロックチェーンは「分散型台帳」とも言われているんだ。
台帳とは、売買の記録を書き 留めておく帳簿のことだ。つまり、取引履歴のことだね。

ブロックチェーンでは、全てのユーザが同じ「台帳」を共有することによって、情報の信ぴょ う性が確保されているんだ。
そのブロックチェーンを基盤として作られたのが「暗号資産」な んだ。

便利に見える暗号資産だけど、デメリットもある。
例えば、国が発行している法定通 貨とは違い、中央銀行のような一元管理をする機関が存在しないこと。
そのため、暗号資産を購入したり売却するには、「交換所」や「取引所」と呼ばれる「暗号資産交換業者」を通して行う。

この暗号資産交換業者は、利用者に対して、取引内容や、リスク、手数料などを説明する義務がある。
また、暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた業者でなければ行ってはいけないという決まりがあり、登録を受けていない業者は違法業者になる。
暗号資産交換業者には、情報の安全管理措置が義務付けられているが、違法業者は安全管理措置を行なっていない可能性が高いので要注意だ!

また、さらに、暗号資産には、実体的な価値がなく、株式のようにストップ高、ストップ安という値幅制限がないので、価格変動が大きくなるんだ。
価格が急に下がったり、いきなり無価値になったりするリスクを考えておかなければいけないね。

試験ではこう出る!
先ほど説明したように、今回紹介した暗号資産は、リスクやトラブルも多い。
国が価値を保証する法定通貨とは保証の部分で大きく異なるので、きちんと理解したうえで、自己責任で取引することが大事なんだ。
試験でも、きちんとリスクやトラブルを把握しているかが問われるよ。

それでは過去問題を解いてみましょう
令和3年度 問25の問題だよ

暗号資産に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 暗号資産交換業の登録業者であっても、利用者の情報管理が不適切なケースがあるので,登録が無くても信頼できる業者を選ぶ。

イ 暗号資産の価格変動には制限が設けられているので、価値が急落したり、突然無価値になるリスクは考えなくてよい。

ウ 暗号資産の利用者は、暗号資産交換業者から契約の内容などの説明を受け、取 引内容やリスク、手数料などについて把握しておくとよい。

エ 金融庁や財務局などの官公署は、安全性が優れた暗号資産の情報提供を行っているので、官公署の職員から勧められた暗号資産を主に取引する。

アの選択肢
登録を受けていない業者は違法業者。危険なので、登録がない業者は選んではいけな い。

イの選択肢
暗号資産は、価格変動が大きい。大きな利益を得られる可能性がある反面、リスクも高いので、分散して投資を行うなどリスクの軽減について考える必要があるよ。

ウの選択肢
暗号資産交換業者は、利用者に対して、取引内容や、リスク、手数料などを説明する義務がある。よって、ウが正解。

エの選択肢
金融庁や財務局などの官公署の職員は、暗号資産のトラブルについて注意を促すことは あっても、仮想通貨の購入を勧誘したり、特定の仮想通貨を勧めたりすることは一切ない。

まとめ
・暗号資産とは、紙幣や硬貨などの実物がない、インターネット上でやりとりされるデジタル 通貨のこと。
・ブロックチェーンとは、取引履歴を暗号技術によって記録する技術
・暗号資産交換業者は、利用者に対して、取引内容や、リスク、手数料などを説明する義務がある。

以上が暗号資産についての解説でした。
チャンネル登録をしておくと
試験直前の総復習に便利!
ではまた次回の動画でお会いしましょう!
ご視聴ありがとうございました!

▼著者紹介 
・米サンノゼ州立大学卒業
・元メルカリiOSエンジニア
・著書
 -ITパスポート絶対合格の教科書:https://amzn.to/3Hel1zZ
 - 基本情報技術者 絶対合格の教科書:https://amzn.to/3LA3MeI
 - iPhoneアプリ開発「超」入門:https://amzn.to/3pIm046