去年7月、茨城県古河市にある介護老人保健施設『けやきの舎』で、入所者の吉田節次さん(当時76)を殺害した疑いで、赤間恵美容疑者(35)が8日、逮捕されました。

赤間容疑者の夫:「頭の中が真っ白。正直、何もわかってない。全然、知らないこと。職場についても全然、わからない。無罪であることを、何もしていないことを祈ってるだけ」

警察によりますと、吉田さんは介助を必要としていましたが、命にかかわるような疾患はなかったといいます。

これまでの調べで、赤間容疑者は、点滴用のチューブに注射器の筒の部分「シリンジ」を接続して、致死量を超える空気を注入し、吉田さんを殺害したとみられています。

赤間容疑者は、看護師資格を持っていて、警察は、赤間容疑者が血管に空気を入れる危険性を十分に認識していたとみて調べています。

赤間容疑者は、15年前に看護師の資格を取ったとみられていて、警察によりますと、埼玉県や栃木県内の病院で看護師として勤務していたこともあったそうです。

赤間容疑者は、去年4月から介護職員として『けやきの舎』で働き始めました。事件が起きたのは、その2か月半後。そして事件当日に、赤間容疑者は退職しています。

施設の職員は、こう話します。
施設職員:「事件の日、亡くなった吉田さんの部屋で、赤間容疑者が不審な動きをしているのを見た職員がいて、その職員が本人に『何をしていたのか』と追及した。施設としても、本人から聞き取りを行ったが、事実がわからなかったため、警察に相談し、司法解剖に至った。本人はそのことがあって退職した」

退職から1年以上たった先月、赤間容疑者は、スーパーで牛肉などを万引きし、現行犯逮捕されます。警察は、施設関係者のほか、出入り業者や、吉田さんが救急搬送された病院関係者などからの意見聴取を行っていましたが、8日、殺人容疑で逮捕にいたったということです。

捜査関係者によりますと、赤間容疑者の勤務先では、他にも数人の入所者が不審死していたことがわかりました。警察は、今回の事件との関連を調べています。 

捜査関係者によりますと、赤間容疑者は、容疑を否認しているということです。
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