新型コロナウイルスのワクチン接種が急がれるが、そんな中で、国内の感染全体の9割がデルタ株に置き換わったとみられている。

東京医科歯科大学の研究グループが、そんな中、8月中旬に大学の附属病院を受診した患者を調べたところ、新たなデルタ変異株が国内で初めて確認されたという。

どういうことかと言うと、デルタ株は、すでに変異しているウイルスだが、ここに今回、感染力を上げることに関わるというアルファ株に似た変異が乗っかって、新しいデルタ変異株が確認されたという。

これも、やはり海外から持ち込まれたものなのか。

変異したところが今回確認された患者に海外渡航歴がなかったということから、市中感染で国内で変異した可能性が極めて高いとみられている。

今回の研究グループの武内寛明准教授は、感染力などに影響があるかどうかは現時点でわかっていないとしながらも、今のデルタ株の感染拡大をさらに強める可能性は否定できないという。

新たな変異株について、近日中に医学的な特徴をお知らせできるとしている。

一方で、東京の30日の感染者数は1,915人で、前の週の同じ曜日から500人以上減った。

8日連続で、東京は、前の週の同じ曜日を感染者は下回っている状況。

この点、国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、医療体制の深刻な状況を受けて、人々の行動が慎重になっているのではないか、その成果で下がってきているのではないかという見方もしている。

ただ一方で、松本教授は、見かけ上、減っているだけの可能性というのも指摘している。

十分に濃厚接触者を追えていないため、感染者が見過ごされていて、実態というのを表しているかはわからないということだった。

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