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 作家・三秋縋のベストセラー小説を林遣都×小松菜奈のW主演で映画化した、『恋する寄生虫』が現在全国公開中。極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾役に林遣都、寄生虫が好きで、視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじり役に小松菜奈が扮する

 極度の潔癖症の高坂と視線恐怖症を抱える佐薙は、一緒に過ごすことで症状が和らぐことに気付き、リハビリのためにデートをすることに。デートスポットの一つとして遊園地が登場するが、その撮影が行われたのは1926年より94年間営業を続け昨年8月に惜しまれつつも閉園となった、東京都練馬区のとしまえん。そんなデートシーンの本編映像と和やかな撮影舞台裏を映したメイキング映像が到着。

 本編では、高坂が絶叫マシンに怯え、佐薙が余裕の表情で楽しむという設定だったが、実際には小松が絶叫マシンを大の苦手としている。撮影の待機中、無邪気に楽しむ子供たちの叫び声を聞いて「キャーキャー言ってるじゃないですか…」と怖気づき、いざ順番になると「怖いよ~嫌だよ~セリフ言えないよ~」と不安の言葉が止まらない小松。マシンが動き始める前に監督の説明を聞く姿にも緊張の色が見え、意を決して撮影に挑む姿が映し出されている。その隣で楽しそうな笑顔を浮かべる林の姿が対照的。ゴーカートでは体に対してやや短めのシートベルトに苦戦する林の姿、そしてエキストラの子供たちに交じり、楽しそうに乗り回す小松と林の姿が確認できる。

 小松は遊園地での撮影についてインタビューで「本当は絶叫マシンに乗りながらセリフを言わなきゃいけなかったのですが、もうそれどころではなくて話せなくなってしまいました。なので何度もマシンに乗ることになってしまったのですが、最初は平気と言っていた遣都さんも途中で気分が悪くなってしまったんです。『私のせいで何度も乗ることになってごめんなさい』と謝ったら『いや、全然大丈夫』っておっしゃってくれたんですけど、大丈夫って言う顔がもう真っ青で(笑)。本当に優しい方だなぁと思いました」とエピソードを語っている。

 普段はクールで物静かなイメージのある林と小松だが、遊園地ではそれぞれの感情が表に出た和やかな撮影であったことがうかがえる映像となっている。