東京オリンピックを巡っては、日本の対応に不満を漏らす海外の選手も出てきました。日本に到着したセーリングの中国代表チームが新型コロナウイルスの感染対策が不十分だと訴えていることが分かりました。

 10日に北京を出発した中国の選手団。第1陣はセーリングの選手12人を含む18人です。

 成田空港では防護服に身を包んだ中国国際航空の従業員が歓迎。到着した選手たちもフェースシールドとマスクを身に着け、感染対策をしっかりと講じています。

 セーリングの会場は神奈川県の「江の島ヨットハーバー」です。

 現地で準備を進める選手団は神奈川県藤沢市のホテルに宿泊。

 中国選手団:「外の人と接触する際に距離の確保に注意している」

 中国国営の新華社によりますと、同行しているセーリング協会の会長が同じホテルに一般の観光客も宿泊していることから「感染対策に穴がある」として、組織委員会側と協議を行っているということです。

 ホテル1階のフロアが中国チームの専用となっているものの、レストランなどで一般客と一緒になるケースがあるといいます。中国の外務省は・・・。

 中国外務省:「この件については把握していない。日本がオリンピックを成功裏に行うよう、我々は期待する」

 一方、開催まで10日と迫るなかで予期せぬ事態も・・・。

 今月上旬に合宿先の北海道苫小牧市に来る予定だったナイジェリア選手団。ところが、いまだに来日しておらず、連絡すら付きません。

 苫小牧市スポーツ都市推進課・畠山邦雄課長:「ナイジェリアの水泳協会から直接メールをもらい、これまで準備作業を行ってきたが、5月下旬辺りからメールの連絡が取れなくなって今回の判断をした」

 苫小牧市は急きょ、合宿の中止を決めました。なぜ、連絡が途絶えたのでしょうか。
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