東京五輪・パラリンピックの開幕を23日に控え、東京都の小池百合子知事は15日、来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と都庁で会談した。対面による会談は、昨年11月以来約8カ月ぶり。

小池氏は安全安心な大会の実現に向け、新型コロナウイルスの感染防止策をまとめた規則集「プレーブック」の内容が関係者に徹底されるようIOCの協力を求めた。

その上で、「(コロナ禍で)来日する人数を絞り込むなど、ご協力に心から感謝する。アスリートがベストなパフォーマンスができる環境をつくりたい」と感染対策に万全を期す意向を表明。「大会を希望の明かりとして世界に届けたい」と意気込んだ。

これに対し、バッハ会長は大会開催について「都民の方々が、新型コロナウイルスを封じ込めるために厳しいルールを尊重してきたおかげだ」と評価。「(コロナ禍という)難しい状況下で行われる今回の五輪は、今まで以上に世界の注目と期待を集めることになる」と述べた。