1日、東京オリンピックの選手団が次々と到着しました。一方で、大会の運営には、多くの課題が残ったままです。

■「まん延防止」延長なら“観客数”再検討

 オリンピック開幕まで、3週間。東京の感染者が再び拡大傾向にあるなか、政府は10の都道府県に出されている「まん延防止等重点措置」について、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県での延長も視野に、検討に入りました。

 官邸関係者によりますと、8日にも最終決定する方向です。

 仮に、まん延防止等重点措置が延長されれば、政府や都、IOC(国際オリンピック委員会)などは、無観客開催も含めて観客数の再検討を行うことになります。

 菅義偉総理大臣は「まん延防止措置を継続か、取りやめる、あるいは緊急事態宣言。来週でも決めなければならない状況。そうしたものを受けて、5者協議の中で決めるのだと思う」と話しました。

■チケット“再抽選”結果発表が延期に・・・

 こうしたなか、東京オリンピックのチケットの再抽選について、6日に予定している結果発表が、延期される可能性があることが分かりました。

 大会組織委員会は、観客の上限が最大1万人になったことを受け、約91万枚のチケットを再抽選により、削減するとしていました。

 しかし、まん延防止等重点措置が延期になり、観客の上限が5000人となれば、さらに削減されることになります。

■“終電繰り下げ”・・・批判の声「支離滅裂」

 オリンピックを巡っては、大会期間中の終電の時間についても、組織委員会から新たな発表がありました。

 東京オリンピックでは、開会式や一部の競技などが夜遅くまで及ぶため、JR東日本は山手線や京浜東北線など首都圏の21路線で、終電の繰り下げを行うとしています。

 埼玉県や千葉県の知事からは、午後9時以降の無観客開催を求める声が出るなかでの終電繰り下げ発表に、インターネット上では、「早い帰宅を促すための終電繰り上げじゃなかったの?」「ウイルスを抑え込みたいんだか、拡散させたいんだか、もう支離滅裂です」と、批判の声が上がっていました。
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