東京五輪開幕まで50日となった3日、大会組織委員会は五輪、パラリンピックの表彰式で使う表彰台や音楽、メダルを運ぶボランティアの衣装などを発表した。表彰台は使用済みの洗剤ボトルや、海洋プラスチックごみをリサイクルした再生プラスチックで製作され、大会のコンセプトである「持続可能性」を意識した。現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」を手掛けた作曲家の佐藤直紀さんが音楽を担当した。

東京・有明アリーナで開かれた発表会で、組織委の橋本聖子会長は表彰台について「持続可能な社会をつくり上げるために象徴的な取り組みの一つとなった」と評価。新型コロナウイルスの影響で大会に否定的な意見が多いことにも触れ「コロナによって分断された人々のつながりや絆の再生に貢献したい」とあいさつした。

表彰台は五輪、パラ共用で、大会エンブレム作者の野老朝雄さんがデザインした。日本の伝統的な藍染めを思わせる藍色を採用し、側面には大会エンブレムと同じ「組市松紋」を立体的にあしらった。表彰台正面の五輪、パラのシンボルマークの素材には東日本大震災の仮設住宅のアルミ廃材を活用した。
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