1983年2月25日発売

作詞 ・作曲 : 村下孝蔵
編曲 : 水谷公生/コーラスアレンジ : 町支寛二

村下孝蔵のデビュー4年目、5枚目のシングルとして発売された。また、同年発売のアルバム『初恋〜浅き夢みし〜』の1曲目に収録された。
オリコン調べでは、シングルは52.6万枚を売り上げ、村下にとって最大のヒットとなった曲である。

この歌の歌詞ほど、聴いていて情景が浮かぶものはない。
村下の「初恋」は、御本人が亡くなってもう20年以上経つが、恐らく初恋をモチーフにした歌の代表格だと思う。
村下の声の優しさや深みはもちろん、音のひとつひとつが、なぜか聴く人を昔に還らせる力がある。
そして、この歌の一連の歌詞にある、「振り子細工の心」「愛という字書いてみてはふるえてたあの頃」から伝わってくる、繊細な恋心の揺れ方の表現。
自らの初恋の思い出を探るよりも、この歌を聴く方が、どれだけ心が揺さぶられるだろうか。

あなたには、どんな情景が、誰の姿が浮かぶでしょう?