新型コロナウイルスの感染状況について、鈴木知事は対策本部会議で、人口あたりの新規感染者数は全国で2番目に多く医療も非常事態が続いているとして、道民や事業者に対し、不要不急の外出や移動を控えるなど緊急事態宣言に伴う措置への協力を改めて求めました。

この中で、鈴木知事は道内の感染状況について、「新規感染者数は先月24日から減少が続いてはいるが、人口あたりの感染者数は全国で2番目に多く極めて高い水準にある。入院患者数も多く、通常の医療にも影響が生じるなど医療の非常事態は続いている」と指摘しました。
その上で、「新規感染者数の減少を確かなものとして医療のひっ迫の解消につなげていく必要がある。繁華街などでは人の流れが増加している地域もあり、ここでもう一段しっかりと人の流れを押し下げていかなければならない」と述べました。
そして、「対策の期間が長くなるとどうしても疲れや慣れが出てくるが、皆さん1人ひとりの行動が感染状況を改善するための大きな力となり、その成果は表れている。緊急事態宣言が出されている今月20日までの取り組みが極めて重要だ」と述べ、道民や事業者に対し、不要不急の外出や移動を控えるなど、宣言に伴う措置への協力を改めて求めました。

鈴木知事は新型コロナウイルスのワクチン接種について、対策本部会議のあと、記者団に対し、「市町村が高齢者向けの接種に懸命に取り組んでおり、道としても態勢を強化し、集団接種の会場を設置すべく準備を加速する」と述べました。
また、職場や大学などでの接種について、鈴木知事は「今月21日からのスタートを希望する企業に対するサポートなど態勢のさらなる充実を含めて対応していきたい」と述べました。