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 女優の篠原ゆき子さんの主演映画「女たち」(内田伸輝監督)のメーキング映像が6月8日、公開された。

 映像は、篠原さん、倉科カナさん、高畑淳子さんそれぞれによる3場面から構成。最初の映像は、高畑さんとの壮絶なシーンを撮り終えた後の篠原さん。鼻水を垂れ流していることに気が付かないほどに集中し役に入り込んでいる姿が映し出されている。次は高畑さん演じる美津子の場面。撮影前、内田監督に「ご相談がしたいことがあって、持参したカッターで封筒を切りたいんです」と持ち掛ける高畑さん。手紙を開封するシーンでの提案で、美津子の半身不随の症状とそれに伴う生活の習慣について、美津子と向き合い、解釈し監督とディスカッションをした上で、高畑さんの提案が本編に取り入れられたという。

 最後は倉科さんの映像。当初、晴れの設定だったという本シーンは突然の豪雨に見舞われ、急きょ一発本番、10分もの長回しでの撮影に切り替わった。リハーサルなしで、当初の脚本からも変更になっているため、考えるというよりも衝動に任せて役を演じたと倉科は振り返っている。さらには、酔った香織を演じるにあたり、ワイン瓶を丸々2本飲み干して撮影に臨んだという。メーキング映像内には倉科さんのこん身の演技に心打たれ、涙をこらえるスタッフの姿も映し出されている。

 映画は、日本映画界を代表する奥山和由プロデューサーが製作総指揮を手がけた最新作。自然豊かな緑がまぶしい山あいの小さな田舎町を舞台に、要介護の母親と二人暮らしをする40代目前の独身女性・美咲(篠原さん)、養蜂場を営む親友・香織(倉科カナさん)ら事情を抱えた女たちのギリギリの生き様を描く。

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