今季全日本女王の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=が今季自己ベストを更新する132.39点をマーク。フリー4位で2022年北京五輪のプレシーズン最後の試合となる今大会を終えた。

 今大会のみフリー曲を昨季に使用した「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」に変えた紀平は大会直前に発症した腰痛の影響で当日練習は軽めの内容にしていたが、フリーの演技では冒頭で3回転サルコーに挑み成功。続く2本目でダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を跳んだ。

 このジャンプは着氷が乱れたが、3回転トーループをつけてカバー。急きょ入れることを決めた3本目の3回転ルッツはしっかり成功させた。ただ、得点が1・1倍になる後半の最初に跳んだ連続ジャンプで転倒。最後は3回転ループを決めたものの、氷上では応援した日本チームの面々に謝るしぐさを見せた。

 演技前には棄権も考えたという紀平は腰の痛みに耐えながらの演技を終えて「何とか滑り切れたことはよかったなと思っています。一発集中だと思って挑みました