無観客でもプーさんシャワー? 羽生結弦と子どもたちへファンが企画
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無観客により開催されているフィギュアスケートの世界選手権(ストックホルム)で、五輪2連覇中の羽生結弦(ANA)を応援しようと、ファンの間で広がっている取り組みがある。羽生が大好きなディズニーキャラクター「くまのプーさん」のぬいぐるみを演技後にリンクへ投げ入れる代わりに、スイス在住の羽生ファンが行う粋な試みとは。

 羽生はリンクサイドに「くまのプーさん」のティッシュカバーを持ち込むなど、黄色いクマの愛らしいキャラクターグッズを愛用している。世界各国の大会で、ファンから羽生に対して大量のぬいぐるみが投げ込まれるのはおなじみの光景だ。2018年平昌冬季五輪では海外メディアから「羽生は滑るたびにプーさんのシャワーを浴びる」と表現された。羽生はすべてのぬいぐるみを持ち帰ることはできないため、地元の慈善団体などに寄付して各国の子どもたちを喜ばせてきた。

 しかし、無観客の今大会は、ファンがぬいぐるみを投げ入れることはかなわず、地元の子どもたちに渡ることもない。そこで羽生ファンでスイス在住のセネム・ゲンサーさん(50)が2月からネット交流サービス(SNS)を通じて、ストックホルムの子どもへ向けた寄付を呼びかけている。2人の娘の母というゲンサーさんはブログで、「無観客でストックホルムの子どもたちに何も与えられないことを知り、悲しい気持ちになりました。子どもたちに希望を与え、結弦のファンは最高で、いつも応援していることを証明しましょう」と訴えている。
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