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変異型ウイルス全国に拡大 気になる発症した年齢(2021年3月10日)

新型コロナウイルスを抑え込むうえで重要になってくる「変異型」への感染が全国各地で広がっています。尾身会長は近いうちに変異型が主流になると警戒感を露わにしました。

 警戒感が高まっています。

 尾身会長が早晩、主流になると指摘するもの。それは感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異型。

 各地でも・・・。

 広島県で変異型が確認されたのは初めてのことです。

 イギリス型、南アフリカ型、ブラジル型。さらには、これらとは異なる別の変異型も数多く確認されています。

 日本医師会の中川会長は変異型を発見する体制の強化を急ぐべきだと訴えました。

 10日、都内で確認された感染者は340人です。5日ぶりに300人を上回りました。

 北海道では“変異型”のクラスターが起きました。

 北海道で初めてイギリス型の感染が確認されたのは13人です。札幌市内の食品関連会社が主催する集会に参加した従業員らで、1人は変異型が確認されている道外の自治体から参加しました。

 徐々に広がる“変異型”。5日の時点で20都府県251例でしたが、1週間経たないうちに352例に広がりました。

 気になるのは“発症した年齢”です。

 立憲民主党・山井和則議員:「お子さんにも感染しやすいという理解でよろしいですか?」

 “新型コロナ対策”分科会・尾身茂会長:「たまたま子どもがいるようなところで起きたからということか、まだ、はっきりはしていませんが、子どもへの感染も含めて変異株のモニタリングについて、かなり強度にする必要があると思う」

 国立感染症研究所が発表したデータでは10歳未満が20%を占め、最も多くなっています。一方で、診断した時点で重症者はいませんでした。

 ブラジルでは次から次へと埋葬に追われています。

 急速に広がる“ブラジル変異型”に対し、ワクチンの効果があるという研究結果が発表されました。

 「ファイザー社」とテキサス大学の共同研究によりますと、15人にファイザー製のワクチンを接種したところ、効果が確認されたということです。

 この効果は従来の新型コロナウイルスに対するものと同じ程度だったとしています。

 これでイギリス型と南アフリカ型、3つへの有効性が確認されたことになります。

 田村厚生労働大臣:「ファイザーのワクチンに関しては、どれにも一定程度の有効性が期待されると伝えられている。ある程度、確かな情報になれば国民にしっかり情報発信していきたい」

 とはいえ、一般接種には、まだ時間がかかる日本。尾身会長は宣言延長について示唆しています。

 “新型コロナ対策”分科会・尾身茂会長:「状況がどんどん悪くなる。特に感染状況も含めて、医療のこととなれば延長は当然のこと、理論的には両方の可能性がある」

 変異型への警戒感が高まるなか、日本航空と全日空は海外からの到着便の一部で新規の予約販売の停止を決めました。

 政府の水際対策強化を受けたもので、全日空は21日まで全路線で停止、日本航空は期限を決めず変異型の流行がみられる国からの到着便で停止します。
[テレ朝news]