紀平梨花、4回転サルコー成功の秘訣 !!! 全日本で紀平梨花が示した“ロシア勢と渡り合える可能性”。4回転サルコーを支えたフィジカル、メンタルの進化
——————————————————–
2022年北京冬季五輪で悲願の金メダルを取るために、フィギュアスケート女子では難易度が高い4回転ジャンプに挑み、鮮やかに成功させた。紀平梨花(トヨタ自動車)は20年12月の全日本選手権フリーで、女子選手では13年の安藤美姫以来となる2人目の4回転サルコーを決め、2連覇を達成した。スイスでのハードな筋肉トレーニングなど、大技成功に向けた取り組みを聞いた。(共同=藤原慎也)
―優勝した全日本選手権を振り返ってください。
振り付けとかステップとかを、もっともっと練習してきていたのに、それがショートプログラム(SP)でも、フリーでも出せなかったのが、すごく悔しい。振付師の方に申し訳ないなと思う。次はステップ、振り付けの部分でやってきた練習通りの演技をしたい。
―成功した4回転サルコーの自己評価は。出来栄えで3点以上の加点を引き出しました。

 高さも余裕もあって自分の中でも良かったと思えるジャンプだった。昨季は試合で挑んだことも、直前まで悩んで回避したこともあったが、今までにないような自信や感覚があった。

フィギュアスケートの全日本選手権女子で2連覇を果たした紀平梨花のフリーの演技=2020年12月27日、長野市ビッグハット(代表撮影)
 ―公式練習ではミスもありました。成功するかどうかは、五分五分だったのでは。
Video: