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大統領選挙を通して見るアメリカ社会とは?:藤崎 一郎氏(北鎌倉女子学園理事長・元駐米大使)

日本のヴィジョンを考える会講演後の対談(2020年12月16日)

今回は、北鎌倉女子学園理事長・元駐米大使 藤崎 一郎(ふじさき いちろう)氏に『世界の見方とこれからのアメリカ』と題して講演して頂きまました。

さて、現在世界中を席巻しているコロナ禍は、早や感染者は6,273万人を越え、死者数は145万人に達しました(11/30現在)。また、世界中から注目されたアメリカ大統領選挙は、共和党のトランプ氏から民主党のバイデン氏が勝利しまして、世界情勢は大きな変化が予想されます。

例えば、日中関係では、先日の菅首相と王毅外相との会談では、日中協調ムードが鮮明になりました。尖閣諸島を巡る問題では、両国が安定した関係を望んでいることが背景にあります。安全保障で中国をけん制しながら、経済的な実利追及が基本姿勢であります。

先生は、在米国大使館の政務公使、北米局長、駐米大使をされた米国通で、ワシントンでの駐米期間は民主党時代であり、バイデン氏が大統領になるという良いタイミングでのお話を聞くことができます。尚、ジュネーブ大使時代もあり、国際機関についても熟知されているミスター外務省です。

藤崎先生には、これら混迷する世界情勢をどう大きくとらえるか判断基準を説明の上、それに基づきアメリカ、中国、北朝鮮についてもお話しして頂きました。

【講師略歴】
1947年生。1969年外務省入省。北米局長、外務審議官、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使(WTO,国連)を経て2008年-2012年駐米大使。現在、中曽根平和研究所理事長、一般社団法人日米協会会長、北鎌倉女子学園理事長。慶応大学、ブラウン大学、スタンフォード大学院、英国国際戦略研究所にて学ぶ。