みずほ銀行は、IT基盤のモダナイゼーション推進に向け、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上で提供される「Oracle Autonomous AI Database」を採用した。日本オラクルが4月16日に発表した。既存のアプリケーション環境を変更することなく、共通データベースをOracle Autonomous AI Databaseへ移行することで、運用負荷の軽減、コストの最適化、そしてセキュリティの強化を目指す。
同行では2012年に「Oracle Exadata」を採用し、プライベートクラウド型のデータベース環境を構築することで、高可用性の確保やマルチテナント環境によるリソースの効率化、コスト削減などを実現してきた。現在、勘定系や決済系を除く、情報系や市場系などのシステムを中心とした約50のアプリケーションが、約20のデータベースに統合された共通基盤上で稼働している。
一方で、需要の高まりや基盤運用の高度化に伴い、定期的なパッチ適用やメンテナンスといった運用負荷の増大、さらにはハードウェア更改時の投資コストが課題となっていた。そこで、OCI上で提供されるOracle Autonomous AI Databaseを採用。これにより、重要なデータベース管理およびセキュリティ関連の作業を自動化し、システム全体の保護を強化するとともに、日常の運用負荷を軽減。IT部門がより付加価値の高い取り組みに注力できる環境を整えた。
また、スモールスタートが可能な利用モデルにより、必要に応じてリソースを効率的に拡張しながら、長期的なコストの最適化を可能にしている。モデルケースでは、データベースのライセンス数を約66%削減できる可能性が示されているという。加えて、自動化された運用機能や高度なバックアップ機能により、ランサムウェア対策を含むセキュリティの強化と、システム信頼性の維持を確保している。
同行は、「OCI Database Management」「OCI Monitoring」「Oracle Data Safe」といったOCIのマネージドサービスを活用することで、監視、バックアップ、監査、セキュリティ統制を実現。運用の複雑さを解消し、多くの手作業を削減している。さらに、Oracle Autonomous AI Databaseが提供する自動パッチ適用機能により、最新のセキュリティと性能改善を継続的に反映し、システムのレジリエンス強化と運用効率の向上を実現。あわせて「Oracle Real Application Testing」や「Auto SQL Plan Management」を活用し、変更に伴う影響を事前に検証することで、安定かつ一貫した運用を維持している。
みずほ銀行 プラットフォームエンジニアリング部 ヴァイスプレジデントの森重祥吾氏は、「今後は、災害対策の強化やマルチクラウド環境との連携拡大、AIを活用したモダナイゼーションをさらに推進していく。より俊敏でレジリエンスの高い持続可能なIT基盤を構築するとともに、お客さまに高品質な金融サービスを提供し続ける」とコメントしている。
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