
4月10日、レバノン・ベイルートで、イスラエルの空爆で破壊されたアパートの瓦礫。 REUTERS/Adnan Abidi
[ベイルート/エルサレム 16日 ロイター] – レバノン当局者は16日、アウン大統領が近い将来、イスラエルのネタニヤフ首相と会談しないと明らかにした。イスラエルとレバノンの直接交渉開始に向けた米国の取り組みに冷水を浴びせる格好だ。
レバノン当局者3人はロイター通信に対し、アウン大統領が近くネタニヤフ首相と電話会談を行う予定はないと述べた。在ワシントンのレバノン大使館によると、アウン大統領は16日にルビオ国務長官と行った電話会談の前に、米国側にこの立場を伝えていたという。
米ニュースサイトのアクシオスの記者によると、トランプ大統領はアウン大統領と電話会談した。詳細は明らかになっていない。
トランプ氏は15日、イスラエルとレバノンの間に「少し息をつく余地」を生み出そうとしていると交流サイト(SNS)に投稿。「両首脳が話し合うのは34年ぶりだ。それがあす実現する。素晴らしいことだ」とし、両国の首脳が16日に協議を行う可能性を示唆していた。
また、米・イラン協議の仲介役を担っているパキスタン外務省の報道官は「レバノンの平和は(イランとの)和平交渉にとって不可欠だ」と述べた。
これに先立ち、イスラエル安全保障
担当閣僚会議
のメンバーであるギラ・ガムリエル氏は陸軍ラジオに対し、ネタニヤフ首相がレバノンのアウン大統領と協議する見通しとしていた。
アウン大統領は、英国のフォルコナー中東担当閣外相との会談後に発表した声明で、レバノンが求める停戦はイスラエルとの「直接交渉への自然な入り口」になると、ネタニヤフ首相との会談計画に言及せず述べた。イスラエル軍の撤退は「停戦を強固にするための根本的な一歩」であり、それによってレバノン軍が南部に展開できるようになるとした。
レバノン南部では戦闘が激化している。レバノン治安筋によると、南部に通じるリタニ川にかかる最後の橋がイスラエルの空爆により破壊された。
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