Jensen Huang GTCジェンセン・フアン氏は、エヌビディアの謙虚な創業期の歴史こそが、勝者を選ぶという考えを信じない理由のひとつであると述べた。Bloomberg/Getty Imagesジェンセン・フアン氏は、テクノロジー企業に幅広く投資するエヌビディアの戦略を語った。フアン氏は、勝者を選ぶことへの戒めとして、エヌビディアの歴史を強調した。同社は、AI研究所、バイオテクノロジー、ロボット工学、自動運転に多額の投資を行ってきた。

ジェンセン・フアン(Jensen Huang)氏は、エヌビディア(Nvidia)が少数の企業を選ぶのではなく、多くのテクノロジー企業に投資しているのには理由があると述べている。

彼は4月15日に公開されたポッドキャスト番組「ドワーケッシュ(Dwarkesh)」で、「優れた驚くべき基盤モデル企業が数多く存在し、我々はそのすべてに投資しようとしている。我々は勝者を選ばない。すべての企業を支援する必要がある」と語った。

1993年にエヌビディアを共同設立したフアン氏は、これには2つの理由があると述べた。1つ目は、勝者を選ぶことはエヌビディアの仕事ではないということ。2つ目は、同社の歴史そのものが教訓であるということだ。

「エヌビディアの創業当初、3Dグラフィックス企業は60社存在していた」とファン氏は語った。「その60社の中でどの企業が成功するかを予想したなら、エヌビディアは成功しない企業の筆頭に挙げられていただろう」

当時、同社のグラフィックアーキテクチャは有望には見えなかった。

「誰もが我々を見限っていただろう。だが、我々はここにいる。だからこそ、それを認識するだけの十分な謙虚さを私は持っている。勝者を予想するな」と彼は言った。

世界で最も価値の高い企業であるエヌビディアは、AIスタックおよびバイオテクノロジー、ロボット工学、自動運転といった関連分野に渡る企業に多額の投資を行っている。ほかにも、コアウィーブ(CoreWeave)、インテル(Intel)、シノプシス(Synopsys)、ノキア(Nokia)といった上場企業に多額の株式を保有している。

エヌビディアは大規模言語モデルの分野においても広く分散投資している。

11月、エヌビディアはClaude(クロード)の開発のため、アンソロピック(Anthropic)に最大100億ドル(約1兆5900万円、1ドル=159円換算:以下同)を投資することを約束した。2月には、OpenAIに300億ドル(約4兆7700万円)を投資すると発表した。

3月のカンファレンスでフアン氏は、これらの投資が2つの非公開企業への最後の投資となる可能性が高いと述べた。「その理由は、彼らが株式公開を予定しているためである」

エヌビディアは、フランスの最先端AI研究機関であるミストラル・エーアイ(Mistral AI)にも投資している。

このテック大手は、自動運転企業のウェイブ(Wayve)、データラベリング企業のスケール・エーアイ(Scale AI)、人型ロボットを開発するフィギュア・エーアイ(Figure AI)といったスタートアップ企業にも比較的少規模な投資を行っている。