“今年最強”の台風10号は九州に深い爪痕を残しました。宮崎県椎葉村では、土砂で押し流された住宅にいた夫婦のうち、60代の妻と建設会社の事務所にいた30代の長男、そして、ベトナム人の技能実習生2人が安否不明となっています。4人は避難所には行かず、なぜこの場所に留まったのでしょうか。
椎葉村・椎葉晃充村長:「避難場所そのものが100%安全かと言えば、こういう地域ですから、そうでもない。特に(建設)業界の皆さんは、台風が去った後の事後処理をきちっとやって頂くということで、自宅にいらっしゃったのかも」

九州では8日午後9時現在、約9220世帯で停電が続いています。その停電中、台風に備えて親族の家に避難していた河野京子さん(94)が亡くなりました。室内には発電機が使われた形跡があり、一酸化炭素中毒で死亡した可能性があります。

地場産業にも大きな被害が出ています。長崎県佐世保市の特産品、カキを打つ作業小屋はほぼ全壊しました。沖にある、養殖いかだにも被害が出ています。
丸強水産・大野勉さん:「何としてでも、せっかく育てたカキを守ってやらなきゃいけなかった。
[テレ朝news]