#食わず嫌い

概要
本コーナーは同じフジテレビのバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナー「新・食わず嫌い王決定戦」がモチーフとしている。ルールは2人の芸能人が司会の岡村隆史・矢部浩之とそれぞれ組み(第7回は除く)、それぞれ大好きなお笑い4組と大嫌いなお笑い1組(ただし、ほとんどのゲストは芸人の「ここが嫌い」という理由がほとんどである)を選び、順番にネタを披露させ、どのお笑いがそれぞれの嫌いな芸人かを当てる。スタジオセットも本家「食わず嫌い」の2代目セットと同様の物で収録し、ナレーションも本家と同様に牧原俊幸アナウンサーが担当している。

なお本家「食わず嫌い」とは異なり、嫌いな芸人を当てる勝負はそれほど大きな意味を持たず(嫌いな理由も定かではない場合がある)、純粋にネタを楽しむことを主眼としたコーナーである。収録は毎回深夜まで長引き(生放送の第7回、第10回は除く)、長時間待たされる出場芸人(特に若手)は相当な緊張に包まれる。第4回に出演したおぎやはぎが後に語った所に寄ると、2人の出番直前に登場した月亭可朝が5~6時間も待たされた事に腹を立て、ネタ(落語)を一切やらずに短時間で出番を終わらせてしまい、現場が最悪の空気に包まれた事もあったという[1]。

芸歴30年以上の大御所芸人、最近はバラエティ中心でコントはあまり見られなくなった芸人、知名度はないがこれから期待の若手芸人が一堂に会することから「もうひとつの爆笑ヒットパレード」とも言われるほど業界関係者も注目するコーナーであり、実際にこのコーナーからはおぎやはぎ、劇団ひとり、テツandトモ、ダンディ坂野、レギュラー、カンニング、ホリ、ペナルティ、ネゴシックス、長州小力、バナナマン、夙川アトム、フルーツポンチ、なかやまきんに君、とろサーモンといった芸人が世に輩出されていった。

第1回「笑わず嫌い王決定戦」を開催するにあたって、岡村隆史は石橋貴明に企画説明とその理解を得るために連絡した際に、石橋から「どうぞやってくれ」と快く許可を貰ったことを明かした。『FNS27時間テレビ めちゃ2オキてるッ! 楽しくなければテレビじゃないじゃ~ん!!』内に放送された第7回「生・笑わず嫌い王決定戦」では、本家のとんねるずも出演。

1998年に第1回が放送されて以降不定期に行われ、その後2002年より毎年2・3月頃に放送されるのが恒例となったが、2006年以降は行わなくなった。この理由について矢部は、3年ぶりに復活した第9回(2008年)の冒頭にて「開始当初はテレビで芸人がネタ見せを行える機会が少なかったため目新しい企画だったが、最近(2000年代初頭)は他にもネタ見せ番組が増加したため[注釈 1]、やる必要がなくなった」と説明している。

本家にならって試食(ネタ披露)の際は画面を分割し、芸人のネタとナインティナイン・ゲストのリアクションを子画面で表示する。そのためネタを全画面で見ることはできない。2006年12月1日から番組がハイビジョン化されたが、2008年3月の第9回でも従来のままであった。

2005年8月20日に第1回から第8回までの総集編が歴史絵巻風に放送された。ナレーションは、試食立会人の牧原俊幸。これは同じ牧原アナがナレーションを勤めた1990年放送の深夜番組『カノッサの屈辱』のパロディではないかと思われる。