俳優の上野樹里(37)、林遣都(32)、熊澤尚人監督(56)が8日、都内で行われた映画『隣人X -疑惑の彼女-』(12月1日公開)完成披露舞台あいさつに登壇した。7年ぶりの主演映画となった上野は「懐かしい感じですよね。最近まで舞台に立っていたんですが全然違う!」と声を弾ませた。

 本作は、「第14回小説現代長編新人賞」を受賞したパリュスあや子の小説『隣人X』を、7年ぶりの映画主演となる上野と、初共演となる林で実写映画化。人間の姿をして社会に紛れる“惑星難民X”があふれる世界を舞台に、週刊誌記者の笹憲太郎(林)とX疑惑のかかった柏木良子(上野)を中心に、予測不能なラストが待ち受ける異色のミステリーロマンス。

 17年ぶりに上野と作品づくりに取り組んだという熊澤監督は、同作を制作するにあたり「上野樹里じゃないと成立しないと思って。初期の段階で脚本を送った」とオファー時を振り返る。

 タイトルにも惹かれたという上野は、オファーを快諾。作品の内容にも「今伝えるべき作品だと思いました」といい、「ものすごくたくさん打ち合わせをした」と明かした。最初の対面打ち合わせは約8時間もかかったそうで、監督は「上野さんのアイデアも昇華させながら、台本を書き直す作業をしました」と話す。

 さらにその後も、上野が出演するドラマ撮影期間がひと段落つくとまた数時間の打ち合わせを行い、「それを2年間くらい続けてやっていった。上野さんと二人でつくっていった」と打ち明けた。また初共演となる林とも、顔合わせ時に8時間打ち合わせを行うこだわりぶりも林から明かされ、会場を驚かせた。

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