■暖冬だと…“クマの冬眠”に異変?

 過去最悪の件数となっているクマによる人への被害。日本ツキノワグマ研究所の米田一彦さんは、まだ危険が続く可能性があると話します。

 日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長:「暖冬の場合、越冬は遅れることは十分考えられる。今年は暖冬で推移すると言われているが、そうなると12月までクマは活動する可能性はある」

 通常は東北地方で11月末から始まるというクマの冬眠。しかし、その時期が遅れればその分、人との接触も増えるかもしれません。

■専門家が警告 危険なクマとは?

 さらに雌のクマには懸念もあります。上野動物園で撮影された冬眠中のクマの映像です。ねぐらは地方によって違い、東北では大きな木の下などに入りますが、西日本では土の穴の中。出産も冬眠中に行うといいます。

 日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長:「1月末に出産する(子グマは)乳首をくわえて母親が守っている。その期間は相当長く続いて、子どもがよく動けない6月末までは母グマは安全。ただ出産しなかった雌、これには相当やられる。(私も)2回、追い掛けられて命からがら…」

 今シーズンは出産しない雌が多いのではと話します。

 日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長:「受精卵の栄養状態が良くない、成長しない」「(Q.餌(えさ)が不作で影響してくるか?)出産数は少ないと思う」
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