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止まらないガソリン価格高騰 1Lあたりの価格14週連続の値上がり 街からは悲鳴の声「毎回こわい」



 ガソリンの価格高騰が止まりません。ガソリンの平均価格が1リットルあたり183円と、14週連続の値上がりとなりました。15年ぶりの高値水準に、街からは悲鳴があがっています。

 燃料価格の高騰が暮らしを直撃しています。23日、兵庫県尼崎市内のガソリンスタンドを訪ねると、レギュラーガソリンの1リットル当たりの価格は185円。利用客からは価格の先行きを不安視する声が上がっていました。

 利用客
 「(価格を見て)びっくりした」
  「毎週、高くなるので、(燃料が)無くなったら一気に入れておかないと、次に入れるときには高くなってしまうので、毎回怖いです」

 こちらのガソリンスタンドでは、7月末、レギュラーガソリンを一般客向けに174円で販売。それが、8月半ばには182円に。21日には185円まで上昇しました。

 キグナス石油 セルフステーション大西店・岡田尚彦店長
 「だいぶ厳しくなってきているのは事実です。それに伴って(ガソリンを)入れる量も少なくなっているのも事実。一企業や中小企業だけでは無理な状態まできている」

 価格高騰の背景には「ロシアのウクライナ侵攻」や産油国の減産などに伴う「原油高」、さらに「円安」や政府が去年1月から始めた「ガソリン補助金の段階的縮小」などが挙げられます。

 こうしたことが価格を押し上げ、今週月曜日時点の全国のレギュラーガソリンの1リットルあたりの平均価格は先週に比べて1円80銭高い183円70銭になりました。14週連続の値上がりです。

 運送業界が悲鳴をあげ、デモ行進した2008年。その年の8月につけた過去最高値の185円10銭が、目の前に迫っています。こうした事態を受け22日、岸田総理は来月末に終了予定だった「ガソリン補助金」の延長を含む価格高騰対策を検討するよう、自民党に指示しました。

 岸田首相
 「燃料油価格対策に緊急に取り組む必要があると判断した。大車輪で今月内に成案を得るようにしたい」

 影響はこんなところにも。

 報告・泉達也記者
 「こちらのサウナ施設でも燃料価格高騰の厳しい影響が出ています」

 神戸市内にあるサウナでは、今年3月から価格の上昇分を負担してもらう「燃料サーチャージ制度」の導入に踏み切りました。原油価格の上昇を背景に、燃料の価格も高騰。利用料とは別に、現在100円をお願いしているということです。

 神戸サウナ&スパ・加藤慎一副支配人
 「(利用客に)ご協力していただかないと、なかなか通常で営業していくのがまだ難しいというところで、なんとか乗り切っていきたいと考えている」

 深刻な事態になっている燃料価格の高騰。政府の対策は、待ったなしの状況にまできています。
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