第4話 「拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ」

「私……今、2周目の人生なんだ」――九条(くじょう)(松岡茉優)は、離婚の話を撤回してくれた夫・蓮(れん)(松下洸平)にこれまで自分が体験した『2週目』の人生を打ち明ける。とは言え、こんな話を簡単に信じてもらえるわけがない……そう思っていたが、蓮の口からは意外な言葉が飛び出てくる―――。

それから1か月、3年D組には静かな時間が流れていた。鵜久森(うぐもり)(芦田愛菜)は東風谷(こちや)(當真あみ)と阿久津(あくつ)(藤﨑ゆみあ)と仲を深め、ついに週末に一緒にお出かけをすることに。鵜久森の周りは緩やかに良い変化を見せ始めていた。その光景にイラ立つ西野(にしの)(茅島みずき)たちのグループは、九条の担任変更に失敗してからというもの、次の一手を出すこともできず、相楽(さがら)(加藤清史郎)も不気味な沈黙を続けている。
そんな中、前回西野からの指示にミスを生んでしまった江波(えなみ)(本田仁美)は、常に友人の顔色をうかがって過ごす日々を送っていた。友達という『居場所』を失うことを必要以上に怯える江波。―――と、そんな中、江波は幼馴染の浜岡から想いを告げられ、その返答に迷っている最中だった。すると突然、教室に校内放送が鳴る。―――「3年D組の江波さん、化学準備室まで来てください」。その声の主は九条であった。

「何?急に呼び出して」…なぜ呼ばれたのか全く心当たりのない江波に、九条が問う、「昨晩、浜岡修吾さんという方から交際を申し込まれましたか?」。急に事実を突きつけられ驚く江波。九条は自身の1周目の人生と状況が変わっていないことを確信すると、「その方とは金輪際、関わりを断ってください」と告げる。訳が分からずあっけにとられる江波に、九条は衝撃の未来を告げる…「2023年8月31日。江波さんが持っていたカッターナイフで、浜岡さんを刺すことになる日です」―――と。
 人を愛するとは何か、自分自身が『居場所』と感じるものは何か。寂しさが覆いかぶさるこの世の中へ、すべての世代に胸の高鳴りを与える第4話……始まる。

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