ガソリン価格が高騰しています。ガソリン1リットルあたりの補助率が13日から引き下げられ、補助金額は10.4円になりました。これを受け、来週以降もガソリン価格はさらに値上がりしそうです。

■ガソリン価格高騰 180円スタンドも

 都心にあるガソリンスタンドは、レギュラーは172円と表示されています。長野県では180円、福島県では177円のガソリンスタンドもあります。

 撮影者:「もう勘弁してくれですね。また上がったのと思って」

 再び上昇を始めたガソリン価格。全国平均は、およそ1年ぶりに173円台をつけました。

 東京・世田谷区の幹線道路沿いにあるガソリンスタンドは、レギュラー価格は1リットルあたり168円です。今、都内のレギュラーガソリンの平均価格は174.8円。平均よりもかなり安いですが、それでも利用者は…。

 利用者:「(Q.最近のガソリン価格はどう?)前よりはだいぶ高くなったかと」「(Q.どのくらい給油した?)きょうは60リットル」「(Q.1万円超えていますね)結構厳しい。(満タンにして)安かった時で7000円くらい。悲しいですけど、使わないといけないからという感じ」

 自宅のある東京と職場のある愛知県を週1回、車で往復しているという男性。この日のガソリン代は…。

 利用者:「きょうは、こんなに行っちゃいましたね」「(Q.9000円くらい…)痛い感じはしますよね。荷物もあったり、途中で寄る所もあるので車の方が便利というのがあるが」

■補助金が段階的に削減…今後の価格は?

 これでガソリン価格の値上がりは8週連続。一体、何が起きているのでしょうか?

 桃山学院大学 経営学部 小嶌正稔教授:「ガソリンの補助金を元売りに出しているが段階的に削減されている。その部分が8週連続の値上がりにつながっているのだと思う」

 ガソリンの元売り価格と、補助金政策導入後の価格を比較すると、値上がりの理由がよく分かります。ガソリンの元売り価格は去年6月のピーク時よりも30円安くなっています。

 一方で、補助金も同じくらい少なくなっているため、現在のガソリン価格がピーク時と変わらない高値となっているのです。

 13日から1リットルあたり10.4円となった補助金。9月末の終了に向けて、補助の段階的な削減が予定されるなか、今後のガソリン価格はどうなるのでしょうか?

 小嶌教授:「2週間に10%ずつ補助金が削減されていきます。原油の値段と円の価値次第で違ってくるが(条件が)全部同じであれば、毎週1円とか2円ずつは順番に上がっていくことになると思う。(補助がなくなる9月には)安くて180円、高くて185円くらいになると思う」

■製油所が近いため 千葉はガソリンがお得

 そんななか、都心から1時間ほど離れた場所にガソリンをお得に買えるエリアを見つけました。

 千葉県佐倉市にあるガソリンスタンドのレギュラーガソリンは160円と全国平均の173.3円よりも10円以上、安く売っています。

 柴宮商店 柴宮武男社長:「(Q.都内よりガソリン代が安い理由は?)リファイナリー(製油所)が近い。コスト的に輸送費もかからないし、内陸よりはメーカーは安く供給できる」

 実際にガソリン価格を見ると、製油所がある千葉県は関東の他の県と比べて安いことが分かります。

 利用者:「(Q.東京と比べて値段は?)安い。10円くらい変わるのでは」

■注目集まる“燃費改善グッズ”

 カー用品店では、ガソリン代の高騰に合わせて、ある商品の問い合わせが増えているといいます。

 A PIT オートバックス東雲 富井飛雄さん:「『ガソリン添加剤』という商品で、ガソリンのタンクに入れることで中の洗浄をすることができます。燃費の改善効果が見込まれる商品」

 エンジン内や燃料の通り道にたまった不純物を取り除くことで、燃焼効率の向上が期待できるといいます。

 燃費をよくする方法は他にもあります。

 タイヤの空気圧を適正に保つことで走行時の摩擦抵抗が減り、燃費の改善が期待できるといいます。

 富井さん:「日頃のメンテナンス。そういった小さい積み重ねによって燃費の維持・改善は図れると思う」

(「グッド!モーニング」2023年7月14日放送分より)
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