様々な制約は学校現場でも続いている。そのひとつが修学旅行。福島県教育委員会によると、コロナ前の令和元年度は県内86校が修学旅行を行ったが、コロナ禍の昨年度は57校が中止とした。令和3年度は9月以降に例年修学旅行が多いのもあるが、まだ実施をした学校はない。

福島県の非常事態宣言で9月12日までは宿泊を伴う学校行事を停止としていて、各高校も延期等を検討しているという。隣県の多くは緊急事態宣言もでているし、他県も似た状況だと想像される。修学旅行の目的地として人気のある福島県会津若松市も修学旅行のキャンセルが相次ぎ、危機感が広がっている。

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手作り体験ひろば番匠 須藤繁雄社長:「こういうコロナ関係で、キャンセルしたいと入ってきましたね」

9月7日も届いた予約のキャンセルを知らせるFAXに落胆するのは、福島県会津若松市の番匠・須藤繁雄社長。赤べこの手づくり体験の修学旅行生を受入れている。

9月から11月は秋の修学旅行シーズン。ところが、北関東や宮城県に緊急事態宣言が出された8月以降、予約の延期や中止が相次ぎFAXは山のように。

手作り体験ひろば番匠 須藤繁雄社長:「今までにないことが起きているんですけど」「9月は修学旅行の予約が結構入っていたんですけど、ほぼ9割は(延期や中止で)なくなりました」

2020年度、会津若松市を訪れた修学旅行生の数は約6万人。
新型コロナの影響で遠方からの訪問が減った一方、隣県の栃木県から1万1千人と前の年から20倍以上に増加。

全国で緊急事態宣言が出された春の遅れを取り戻すことができた。そのため、番匠でも2020年の秋と同程度の予約を見込んでいたが、9月から10月中旬にかけて予約が入っていたおよそ100校が延期や中止に。緊急事態宣言が継続されれば、再度の延期や中止も起こりかねない。

手作り体験ひろば番匠 須藤繁雄社長:「(延期となった)10月、11月にちょこちょこっと増えてくれば」「空いてしまうので売上げにマイナスになってきますからちょっと怖いなと思っています」