何年か前に、“フィールド・オブ・ドリームス”というアメリカ映画が公開されました。ケビン・コスナー扮する主人公が、そろそろ中年と呼ばれる年齢になった時に、自分の父親の生き方がようやく理解でき、その時からそれまで見えなかったものが見えるようになったと言う、
ある世代にとってはとても考えさせられる映画でした。
僕も自分の父親についてあれこれ考え出したのは、自分が40歳を越えてからの事です。子供の頃の父親は、厳格で昔気質の人だったのですが、今思えば大正生れの父親って優しさを言葉にすることができないし、何かを伝えるなんてとても不用だったんです。もちろん当時は、そんな風に父親を捉える事はできませんでした。
ひたすら前だけを見て生きている人と、ある年齢になった時に後ろを振り返る事ができる人とでは、その後の人生が大きく変わるような気がします。僕の場合、自分のやってきた人生を振り返るつもりはないけれど、今頃になって何10年も前の父親が頭の中に居るのです。それも鮮明に…・。そして自分に息子が生まれ、また新たな父親と息子の関係が始まりました。どんな父と子になるのが楽しみです。
タイトルの“正茶”は“とうもろこし” と読みます。
“フィールド・オブ・ドリームス”は、広大なとうもろこし畑で物語が進行して行くのですが、はるか地平線まで
鮮やかな緑色というのがものすごく印象的でした。そんなイメージを、この“玉 ” から感じとってくれると嬉しく思います。
“ハープーン”と同じオープンDm チューニングを使っています。演奏上のポイントとしては、アルペジオをする時に残響を十分残しながらプレイしなければなりません。重厚なサウンドが、この楽曲には必要なのです。そして、イントロからエンディングまでゆったりとプレイして下さい。
© 1993 by Isato Nakagawa

多くの方に聴いて頂ければと思います。
また動画を作ってくださり感謝しております。

中川朋美 𝓣𝓱𝓪𝓷𝓴𝓼🎸💕