錆喰いビスコ, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3878268 / CC BY SA 3.0

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『錆喰いビスコ』 (さびくいビスコ) は、瘤久保慎司による日本のライトノベル。
イラストは赤岸K、世界観イラストとしてmocha。
電撃文庫 (KADOKAWA アスキー・メディアワークス) より2018年3月から刊行されている。
第24回 (2017年) 電撃小説大賞の銀賞受賞作。
防衛兵器の暴走によって文明が崩壊した未来の日本を舞台に、「錆び風」と呼ばれる現象に悩む人類と、それに対抗する力を持つ「キノコ守り」の青年の活躍を描く。
3巻までで第一部完としている。
2021年10月時点でシリーズ累計発行部数は30万部を突破している。
2019年版『このライトノベルがすごい!』では総合と新作で1位にランキングしており、『このラノ』としては初の快挙を達成している。
メディアミックスとしてマンガUP!にて高橋佑輔によるコミカライズが行われ、河本啓佑の朗読でオーディオブック化されている。
2021年にはテレビアニメ化が発表された。
防衛兵器の暴走によって文明が崩壊し荒野や砂漠が広がる未来の日本。
すべてを錆びつかせる「錆び風」が猛威を奮っており、人類もその風により段々と錆びついていき、やがて命を落とすサビツキに悩まされていた。
「錆び風」の原因は、キノコの胞子とみなされ、キノコの扱いに長けた一族キノコ守りは迫害を受けていた。
しかし、実際にはキノコこそが、治らないまでも錆びつきを抑える効果があった。
世間の風評を気にせず、錆対策で各地でキノコを生やすキノコ守りの少年・赤星ビスコは、そのために騒動を起こし、通称「人喰い茸」として懸賞金を掛けられるにまで至ってしまっていた。
そんなビスコの目的は、キノコ守りに伝わる、霊薬キノコ「錆喰い」を見つけることであった。
声の項はテレビアニメ版の声優。
元はゲーム会社のプランナーをやっていた瘤久保が体調を崩し、その療養中に書いたのが本作である。
椎名誠のファンで特に小学生くらいの時に読んだSF小説『アド・バード』に強い影響を受け、以降、漫画でもゲームでもポストアポカリプスものを好むようになったという。
一般にディストピアを描くと暗い印象になり鬱屈した主人公になりやすいところ、椎名作品では、邪悪に見える生き物も含めて躍動した生命力を感じられ、同様に瘤久保は世紀末で生きるモヒカン野郎たちに生命力を感じると言う。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のウォーボーイズの生き様のように、善悪を抜きにした生命賛歌をポストアポカリプスものでは感じることができ、そうした作品がいつか書ければと憧れていたと瘤久保は述べている。
他にも世界観としてはナウシカの漫画版に影響を受けており、特に終盤の、ナウシカが自分たちを肯定するために修羅と化す経緯が好きだと言う。
実は第23回電撃小説大賞にも本作の前身となる作品『松茸守りの西垣』を応募しており、主人公・西垣ビスコの武器が銃で、それを使ってキノコ栽培をしていた。
その主人公の名前とキノコが本作に受け継がれている。
キノコである理由については、善悪のどちらの印象もなく、ただ生きているという純粋な印象を瘤久保は持っており、「中立」かつ「生命力」を感じるキノコが、本作のモチーフにピッタリであったと語っている。
また、銃においては威力が個人の力量では変わらないことから、より個人の力が反映されやすい弓へと変えたと語っている。
Audibleにて河本啓佑の朗読で2019年12月6日よりオーディオブック化され配信。
2020年11月時点で4巻まで発売されている。
オーディオブックとは別に書籍のPVとして、YouTubeの公式電撃文庫チャンネルで「電撃文庫朗読してみた」として、2021年6月22日より約8分半の鈴木崚汰による朗読が配信されている。
2021年3月開催のイベント『KADOKAWA ライトノベルEXPO 2020』内にて発表された。
2022年1月より放送予定。