飲酒運転が止まりません。週末から27日にかけて福岡県内では男女9人が逮捕され、今月の逮捕者はこれで54人となりました。

北九州市では酒を飲んで車を運転し衝突事故を起こした上女性にけがをさせそのまま逃げたとして中学校教諭の男が逮捕されています。

酒気帯び運転とひき逃げなどの疑いで逮捕・送検された古川湧大(ふるかわ・ゆうだい)容疑者(25)。

北九州市立門司中学校に勤務する教諭で、保健体育や生活指導を担当していました。

警察によりますと25日朝、古川容疑者は門司区の交差点で酒を飲んで車を運転。衝突事故を起こした上被害者の女性運転手にけがをさせ、そのまま逃げた疑いがもたれています。

警察官が現場近くの駐車場にいた古川容疑者の呼気を調べたところ基準値の3倍を超えるアルコールが検出されました。しかし古川容疑者は当初「別の男が運転していた」「自分は助手席に乗っていただけ」と容疑を否認ました。

その後、被害者のドライブレコーダーに事故の瞬間が記録されていたことが分かり、一転して飲酒運転と事故については容疑を認めたものの現場から逃げたことについては容疑を否認しています。

中学校の教諭である古川容疑者の逮捕を受け北九州市教育委員会は26日、臨時の会見を開き再発防止の徹底を行っていきたいと謝罪しました。

教育委員会によるとサッカー部の顧問をしていた古川容疑者は逮捕当日の朝、部活の引率のためサッカー場に車で向かっていたとみられています。

逮捕前、古川容疑者は警察に対し、「小倉のバーで午前4時半まで飲んだ」と供述したということです。

福岡県内では先週の金曜日から27日までに古川容疑者を含む男女9人が酒気帯び運転と酒酔い運転の容疑で逮捕されています。

6月の飲酒運転の逮捕者はこれで54人となり、月ごとでみると今年に入って最悪の数字となっています。