昨年大ヒットした『恋はつづくよどこまでも』(TBS)での好演が話題を呼び、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)にも出演、ディズニー・アニメーション映画『ラーヤと龍の王国』の主人公ラーヤの日本版声優に抜てきされるなど、大きな注目を集める若手女優・吉川愛。読売テレビ・日本テレビ系で4月1日にスタートするプラチナイト モクドラF『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(毎週木曜 後11:59~深0:54、全10話)では、板垣李光人とともにダブル主演を務める。そんな吉川にインタビュー。自身にとって初のドラマ主演への意気込みや、その素顔にも迫った。

【写真】『カラフラブル』ポスタービジュアル

――ドラマ初主演への意気込みは?

【吉川】お話しをいただけてすごくうれしかったです。同時に初めてのことになるので、どういうことをしないといけないんだろうか? 私で大丈夫だろうか? というプレッシャーのようなものも湧いてきて、“うれしい”と“どうしよう”が半々でした。挑戦することで分かることも多いので、今は「何事もまずは挑戦する」ことを大切にしています。

――吉川さんが『カラフラブル』で演じる町田和子(わこ/吉川)は、仕事に夢中になるあまり自分自身のおしゃれは二の次になってしまっていた女性だけど、メイクもネイルもファッションも完璧にかわいい相馬周(めぐる/板垣)と付き合うことになって…。働く女性の共感と憧れをかき立てそうです。

【吉川】私もとても魅力的に感じています。周くんが「ジェンダーレス男子」というのもポイントだと思います。男性が、スカートをはいたり、メイクをしたりすることに偏見を持たれる人もいると思うんです。そういうことは気にしないよ、という人でも、別のところで「女性だから」「男性だから」という偏見や思い込みがあったり。私自身、このドラマの台本を読みながら気づかされることがあります。この作品は観た方がいろいろと思いを馳せることができたり、いろいろな考え方を持てたり、前向きな気持ちになれるドラマになるんじゃないかなと思うので、そこに一番魅力を感じています。

――共演の板垣さんの印象は?

【吉川】初めてお会いした時に髪型、服装や、爪の先まで綺麗でこんな綺麗な男性がいらっしゃるんだとびっくりしました。「周くんそのままだ!」というのが第一印象でした。コスメ好きと伺って、私もコスメやメイクが好きなので、撮影現場でお話しできるのが楽しみです。

――メイク好きなんですか?

【吉川】お仕事で、プロのヘアメイクさんにやっていただくのもうれしいのですが、自分でいろいろ研究してやってみるのも好き。というか私自身オタク気質だと思うんです。だから好きなことに全力で夢中になってしまう和子の気持ちもわかる。自分に近いキャラクターなので自然に演じることができていると思います。

■『おちょやん』『ラーヤと龍の王国』の経験

――自分と全然違うキャラクターを演じるのはどうですか? 例えば、『おちょやん』で演じた真里は、富山なまりが強いという特徴のある人物でしたが…

【吉川】大変でした。方言を話す役をいただいたいのも初めてだったんです。富山ことばも聞いたことがなかったので、最初は全然頭に入ってこなくて。そこから繰り返し練習して、撮影して、放送を観てくださった方から「富山弁上手だね」と言ってもらえたことがすごくうれしくて。頑張ってよかったな、と思いました。

――正しい努力は必ず報われるんですね。アニメーションの声優初挑戦となった『ラーヤと龍の王国』はいかがでしたか?

【吉川】自分の声があまり好きじゃなくて、この低めの声が…。それで悩んでいた時期があったです。ですが、ラーヤの声優をやらせていただいて自信になりました。「いい声だね」ってほめていただいたラーヤの声は、地声ではなかったんですけれど。その時、役によって声を変えて演じるのもありだな、と気づかせてもらえました。

――『カラフラブル』では?

【吉川】和子は私に近いキャラクターなので、地声です。今回は自分の声で和子ちゃんの良さを出せたらいいな、と思っています。

――方言、声優、ドラマ主演と初挑戦が続いてますね。

【吉川】仕事面での目標が、「新しいことに挑戦する」なんです。今年は、すでに目標達成です(笑)。新しい挑戦ができるって特別なことだと思いますし、そこには新しい出会いがあるだろうし。この目標は持ち続けていきたいです。

――プライベートでの目標はあるのですか?

【吉川】日本化粧品検定の勉強をしているので、その資格が取れたらいいなと思っています。

――メイクに興味があるとおっしゃっていましたが、本格的なんですね。

【吉川】興味があることはどんどん追求していきたいです。