「Intelligent Terminal 0.2」が公開
米Microsoftは8月10日(現地時間)、「Intelligent Terminal 0.2」をリリースした。同社は“これまでで最大のリリース”としている。
「Intelligent Terminal」は、「ターミナル」(Windows Terminal)にAIエージェントをネイティブ統合した実験的アプリ。これまでにもWindows 10、bash/WSLサポートを追加したドットリリースがあったが、マイナーバージョンアップは今回が初めてだ。
ローカルモデルに対応
今回の目玉は、なんといってもローカルモデルへの対応だ。初回リリース以降、もっとも要望の多かった機能で、処理をローカルに閉じられるため、プライベートかつオフラインで、クラウドに依存せずにエージェントのワークフローを走らせられる。
モデルの追加は、[AI エージェント]設定ページから可能。[BYOM プロバイダー](bring your own model)セクションからベースURLとモデルIDを追加し、そのモデルを[モデル]ドロップダウンで選べばよい。この機能は「GitHub Copilot」と、本バージョンでサポートされた「OpenCode」で利用可能。「Ollama」をはじめ、OpenAI API互換のサーバーが提供するモデルを指定できる。
モデルの追加は、[AI エージェント]設定ページから可能タブごとに別のエージェント、「/agent」コマンド
また、スラッシュコマンドも拡充された。前バージョンの「/fix」「/model」に続き、以下の3つが追加されている。
/agent:タブごとに異なるエージェントを実行できる。あるタブでは「Copilot」、別のタブでは「Claude」、さらに別のタブでは「Codex」といった使い分けが可能で、会話もタブごとに分離される。インストール済みかつポリシーで許可されたエージェントをピッカーから選ぶか、名前を入力して補完させる/move:エージェントペインの位置を上下左右へ移動。ほかのタブのレイアウトには影響しない/sessions:セッションの検索。「/」キーでセッションのタイトルを絞り込み、一致箇所がハイライトされるそのほかの改善
そのほかの変更は以下の通り。
WSLの中でエージェントを動かせるように:Windowsホスト側のエージェントを使うか、ディストリビューション内のWSLエージェントを使うかをプロファイル単位で選べるエージェントペインが読みやすく:マウス操作やクリップボード対応を改善。プロンプトの履歴、動作の可視化、配色テーマへの追従、コンテキストの使用量とセッションコストの表示なども行われたクリップボードの画像をチャットへ直接貼り付け:[Alt]+[V]キーで、図やエラー画面、UIのモックアップを直接貼り付けられる。内容を言葉で説明する必要がなくなる自動エラー検出・修正機能「Autofix」の強化:「Windows PowerShell 5.1」のランタイムエラー、「PowerShell」のパーサーエラー、「Bash」のプロンプトループ、コマンドが見つからないケースなど、より現実的な失敗を認識し、より安全な修正案を提示する信頼性の改善
今後は“ターミナルセッションの復元”の実装を進めていくとのこと。現在のエージェントセッション管理と同じように、タブやペイン、実行中のコンテキストを保存して呼び戻せるようになり、後日作業を再開しても中断したところから始められるようになる。
「Intelligent Terminal」(日本語環境での名前は「インテリジェント ターミナル」)は現在、「GitHub」のリリースページや「Microsoft Store」から無償で入手可能。「winget」コマンドでもインストールできる。「Windows Terminal」とは独立したアプリとしてインストールされるため、既存の「Windows Terminal」と競合することはない。