味噌メーカーのハナマルキでは、約400件のレシピ資料を生成AIで検索できる仕組みを、社員が自ら作りました。
興味深かったのは、ツールだけでなく、その背景にある企業文化です。同社には以前から「5秒かかる仕事を3秒にする」といった小さな改善を積み重ねる文化があり、生成AIもそうした取り組みの延長線上にあるようでした。
首都高速道路は、自社の取り組みを「泥臭いDXマインド醸成」と表現しています。動画研修だけでは業務での活用に十分つながらなかったため、終日の対面ワークショップを実施したそうです。
グーグルの生成AI「Gemini」を月に100回以上使う社員は、1年間で22人から224人に増えています。試行錯誤しながら、自社に合う広げ方を探している様子が印象に残りました。
今回取り上げた3社だけでも、生成AIの活用をめぐるエピソードはかなり違いました。組織のつくりや文化、そこで働く人が違えば、生成AIの受け止め方や広げ方も変わってくるということなのだと思います。
AI自体の進化を追うのも興味深いのですが、それを企業がどう受け止め、どう自分たちなりのやり方にしていくのか。取材する側としては、そうした違いに触れられることも、このテーマを追う面白さの一つだと感じています。