「Google アカウント」でもサインインできる「Microsoft Edge 150」登場/OpenAIが最新AIモデル「GPT-5.6」を一般公開(ITmedia PC USER)|dメニューニュース(NTTドコモ)

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、7月5日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

●「Google アカウント」でもサインインできる「Microsoft Edge 150」登場

 Microsoftは7月2日、デスクトップ向け「Microsoft Edge」のバージョン150.0.4078.48をStable(安定)チャネルでリリースした。WindowsとmacOSで、Google アカウントを使ったサインインに対応したのが目玉となっている。

 これまでEdgeへのサインインはMicrosoft アカウントが基本だったが、バージョン150ではプロフィールメニューやサインイン画面から、Microsoft アカウントに加えてGoogle アカウントでもサインインできるようになった。

 WindowsとmacOSで利用可能となっており、IT管理者は新たに用意された「NonMicrosoftAccountSignInEnabled」ポリシーで機能の可否を制御できる。

 なお、段階的なロールアウトのため、バージョン150に更新済みでもすぐに表示されない場合があるとのことだ。

 この他、バージョン150はmacOS 13 Montereyをサポートする最後のバージョンになるという。バージョン151以降は、macOS 12 Ventura以降が必要になる。あわせて、タブのセットを保存できる「Workspaces」の新アーキテクチャ移行に伴う共有機能の廃止や、サイドバーのアプリ一覧の廃止も進められている。

●OpenAIが最新AIモデル「GPT-5.6」を一般公開

 OpenAIは7月9日、AIモデルの新シリーズ「GPT-5.6」の一般提供を開始した。限定プレビューを経ての正式公開で、フラグシップの「Sol」、日常業務向けでバランス型の「Terra」、最も低コストな「Luna」の3階層で展開する。

 同シリーズは6月末に発表されていたが、米政府の要請により、当初は信頼できる一部パートナーに絞った限定プレビューとして提供されていた。

 訴求点は「トークンあたりの知能」と「価格あたりの性能」だ。より少ないトークンで多くの処理を行えるよう最適化したという。あわせて新しい設定として、既存の上位設定「xhigh」よりもさらに長く推論に時間をかける「max」と、既定で4つのエージェントを並列動作させて複雑なタスクを高速に処理する「ultra」を用意した。

 OpenAIは、コーディングやナレッジワーク、サイバーセキュリティ、科学などのベンチマークで最高水準の結果を得たとしており、Claude Fable 5などの競合モデルを上回ったと説明している。

 提供先はChatGPT、Codex、OpenAI APIで、7月9日から順次ロールアウトされている。API価格は100万トークンあたり、Solが入力5ドル/出力30ドル、Terraが入力2.50ドル/出力15ドル、Lunaが入力1ドル/出力6ドルとなっている。

●Metaが新たな画像生成モデル「Muse Image」をMeta AIに導入

 Metaは7月7日、画像生成モデル「Muse Image」を発表した。同社のAI研究部門Meta Superintelligence Labs(通称MSL)が開発した初の画像生成モデルで、4月に公開したLLM「Muse Spark」に続く新モデルとなる。

 Muse Imageは、簡単なテキストでアイデアを伝えるだけで、高品質で文脈に沿った画像を生成し、ダウンロードや共有もできるという。画像を一から生成するだけでなく、既存の写真を編集することも可能だ。画像内のテキスト表現にも優れており、ハウツーガイドやインフォグラフィックなど、読みやすくデザインに調和したテキストを含むビジュアルを生成できるとしている。

 また、Meta AIアプリでInstagram アカウントをメンションすると、そのアカウントの公開写真を画像生成に取り込める。Metaは、自分のコンテンツがAI生成にタグ付けされる範囲はユーザーが設定でき、機能をオフにもできるとしている。

 Meta AIでのMuse Imageの利用は、日常的な作成であれば無料だ。

 大量に生成したいユーザー向けには、Metaのサブスクリプションプランの一部として提供する。今後はFacebookやMessenger、広告主向けのAdvantage+ Creativeにも広げる予定で、動画生成モデル「Muse Video」も開発中だという。

●SpaceXAIが新AIモデル「Grok 4.5」を一般公開

 SpaceXAI(旧xAI)は7月8日、新しいAIモデル「Grok 4.5」を発表した。Grok 4.5はコーディングやエージェント的なタスク、ナレッジワーク向けをうたう最上位モデルで、コードエージェントのCursorと共同で学習させたとしている。学習にはNVIDIAのGPU「GB300」を数万基規模で用いたという。

 Grok 4.5は高度な推論能力と効率的な処理能力を兼ね備えているとしており、生成速度は毎秒80トークンで、同種の先行モデルと比べてトークン効率が約2倍に向上していると説明する。SWE Bench Proのタスクでは、平均出力トークンがOpus 4.8(max)の約4.2分の1だとしている。

 Grok 4.5は、同社のエージェント開発環境「Grok Build」のデフォルトモデルにもなっており、Webでの調査や複数シートの数式を含むExcelモデルの作成、PowerPointの図表作成、Word文書の執筆にも対応するという。

 提供はGrok Build、Cursor(全プラン)、APIコンソール(console.x.ai)で同日開始した。API価格は100万トークンあたり入力2ドル、出力6ドルとなっている。なお、EUではまだ提供されておらず、7月中旬の対応を見込むとのこと。

●OpenAIが新世代の音声モデル「GPT-Live」を発表

 OpenAIは7月8日、新世代の音声モデル「GPT-Live」を発表した。ChatGPTの音声モードを支えるモデルで、同日から世界中のChatGPTユーザーに順次提供が開始されている。用意したのは「GPT-Live-1」と「GPT-Live-1 mini」の2種類で、APIにも間もなく導入する予定だという。

 従来の音声AIは、音声認識/言語モデル/音声合成を連結するカスケード型や、話し終わりを待つターン制が中心で、応答の遅さや、無音を区切りと誤認して不自然に割り込む点が課題だった。

 これに対して、GPT-Liveは全二重アーキテクチャを採用し、聞くことと話すことを同時に行えるのが特徴となっている。会話中に「うんうん」や「はい」などの相づちを打ったり、割り込みに応じたり、考える時間が必要なときは静かに待ったりできるという。

 Web検索や深い推論といった重い処理は、バックグラウンドで別のフロンティアモデルに委任する仕組みで、リリース時点ではGPT-5.5を使う。

 これにより、処理中も会話が途切れないとしている。ChatGPTの音声モードとしては、応答の速さを優先するInstantの他、じっくり考えさせるMedium・Highと推論レベルを選べる。天気や株価、スポーツなどをビジュアルカードで示す視覚的な回答にも対応する。

 提供はiOS、Android、ChatGPT.comで順次進める。GPT-Live-1はGo/Plus/Proに、GPT-Live-1 miniはFreeのデフォルトモデルになる。

 なお、リリース時点では動画付き音声や画面共有には対応せず、今後の導入を予定するとのことだ。安全性の面では、自傷や情緒的依存などのリスクに対する音声特化の対策や、10代のユーザー向けの保護策を追加したとしている。

●IDCが2026年第2四半期のPC出荷実績を発表

 調査会社のIDCは7月8日、2026年第2四半期(4〜6月)の世界PC出荷台数の速報値を発表した。出荷台数は前年同期比4.9%減の6820万台で、9四半期連続の成長から減少に転じた。メモリチップの供給不足が主因であり、各社が可能な範囲で部品を前倒しで調達する動きにつながったという。

 IDCは出荷台数と売上高の乖離(かいり)を指摘している。出荷台数が減る一方で、各社が需要の落ち込みを上回るペースで値上げを進めているため、売上高はむしろ増えているとのことだ。

 メモリ不足の解消は2028年初頭までかかると見込まれ、2026年後半は成長率が大きく鈍化するとみている。また、ベンダーは2027年にかけてさらなる値上げに備えており、販売チャネルからは、既にこうした高価格帯での在庫増加に対する懸念を表明しているという。

 メーカー別の首位はLenovo(1660万台、シェア24.4%、前年比2.1%減)で、2位はHP(1300万台、9.0%減)、3位はDell(930万台、5.0%減)と続く。

 上位で唯一2桁成長となったのが4位のApple(670万台、10.1%増)で、IDCは「MacBook Neo」の投入がシェア拡大の背景にあると指摘する。5位はASUS(500万台、0.2%増)だった。

 IDCは、メモリ不足によるコスト上昇がPCの買い替えサイクルを鈍らせる恐れがある一方、クラウドの計算コスト増を背景にオンデバイスAIへの関心は高まっているとみている。また、Apple、Dell、Lenovoといった大手が調達力を生かして供給を確保し、中小メーカーとの差が広がる可能性も挙げている。