18日、独ドイチェ・ヴェレは、米軍がイラン攻撃の標的設定にAIツール「Grok」を実戦投入したと報じた。
2026年6月18日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米軍がイラン攻撃の標的設定に人工知能(AI)ツール「Grok(グロック)」を実戦投入したと報じた。
記事は、イーロン・マスク氏が率いるxAIのAIツール「Grok Gov Model」が、米軍によるイランへのミサイル発射補助に使用されたことが、米国政府が15日に裁判所に提出した法廷文書で判明したことを紹介した。
そして、国防総省の最高デジタル・AI責任者であるキャメロン・スタンレー局長が宣誓供述書の中で、GrokをAI補助標的設定プロジェクト「プロジェクト・メイヴン」に採用し、作戦効率が大幅に向上したと証言したことを伝えた。
その上で、これらの証言はxAIがデータセンターによる環境汚染をめぐり全米黒人地位向上協会(NAACP)から提訴されていることに関連して提出されたものであり、米司法省が「この訴訟は軍事行動を妨害し国家安全保障を脅かすものだ」として同社を擁護していることを指摘した。
記事は、Grokが採用された経緯について、かつて米軍のパートナーだったAnthropic(アンソロピック)が自社技術の攻撃利用などを拒否して契約終了となったことを紹介。国防総省がxAIやGoogle、OpenAIとの協力を開始したとする一方、米軍はAIパートナーの切り替えに移行期間を設けており、3月の時点では依然としてAnthropicの「Claude(クロード)」がイラン戦域で併用されていたことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)