ポートフォリオ管理や指値注文の操作も想定
暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは11日、AIエージェントをコインベースアカウントに接続できる新機能「Coinbase for Agents」を発表した。同機能はユーザーが設定した制限の範囲内で、AIエージェントに取引や支払い、ワークフローの実行を任せられるようにするものだ。
Meet Coinbase for Agents.
Give your agent its own account to:
→ Execute trades & manage your portfolio
→ Run autonomously under guardrails
→ Pay for data & research tools via x402 (coming next week)
Agentic finance is here, and it’s powered by Coinbase. pic.twitter.com/DK220fko0z
— Coinbase 🛡️ (@coinbase) June 11, 2026
ポートフォリオ管理や指値注文の操作も想定
Coinbase for Agentsは、Webベース環境向けのMCPと、ターミナル環境向けのCLIとして提供される。MCPではChatGPTやClaudeといったエージェントが、CLIではClaude CodeやOpenAI Codexなどの開発環境が対応する。
同社はAIエージェントが投資や金融に関する情報を整理するだけでなく、ユーザーの指示や設定に基づいて実際の操作まで担える点を打ち出している。
利用例としては、ポートフォリオの目標配分に向けたリバランスが挙げられている。たとえば、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などの配分を指定し、市場が一定割合下落した場合に指値注文を出すようAIエージェントへ伝える使い方が想定されている。
コインベースCEOのブライアン・アームストロング氏は自身のXで、「お気に入りのAIエージェントからコインベースアカウント、またはサブアカウントを操作できるようになった」と紹介。投稿では、設定方法やAIエージェントにできることを示すデモ動画を共有している。
Now you can use your favorite AI agent to control your Coinbase account (or a sub-account), with Coinbase for Agents.
Here’s a quick demo on how to set it up and some of the cool things you can get your agent to do. pic.twitter.com/c8R4qvz0BA
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) June 11, 2026
なお、コインベースはアプリ内で使えるAIエージェント「Coinbase Advisor」の提供も発表。外部ツールの接続やAPIキー管理をせずに、アプリ内で推奨や案内を受けられる点が特徴だ。同社はCoinbase Advisorについて、米証券取引委員会(SEC)および米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された金融アドバイザーだと説明している。
インターネットネイティブ決済規格と制御機能の拡充が今後の焦点に
支払い面では今後、インターネットネイティブ決済規格「x402」に対応する予定だという。これにより、AIエージェントが取引判断に使うデータやリサーチツール、コンピュートなど各種サービスに対して支払いを行えるようになるとしている。
コインベースは、ユーザーが制御できる仕組みも強調している。AIエージェントは独立したポートフォリオ内で動かすことも、メインのコインベースアカウントで使うことも可能で、明示的に許可された範囲だけを操作するという。今後は、最大取引サイズ、操作できる対象、支出額なども細かく設定できるようにする予定だ。
今回の発表は、AIエージェントが情報検索や分析にとどまらず、金融取引や決済の実行領域へ進む動きとして注目される。x402対応や接続方法の拡充により、AIエージェント経由の金融サービス利用がどこまで広がるかが今後の焦点となりそうだ。
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