米AnthropicとNEC、および三井住友フィナンシャルグループや明治安田生命保険など金融8社は6月11日、AIを活用した新たな価値創出に向けた検討・共創の取り組みを開始すると発表した。
参画するのは、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、住友生命保険、大和証券グループ本社、三井住友トラストグループ、三井住友信託銀行、三井住友フィナンシャルグループ、明治安田生命保険など。NECとAnthropicを中心に複数の金融機関が加わり、高い安全性と正確性が求められる金融業界を皮切りに信頼性の高いAIの活用と実装を進め、社会全体が安心してAIの価値を享受できる「AI共創社会」の実現を目指すという。
取り組みの柱は3つ。1つ目は金融サービスの品質と付加価値の向上で、AI導入により顧客への新たな付加価値の提供やユーザー体験の改善を検討する。2つ目は業務プロセスの変革と生産性向上。オフィスワークを中心に業務プロセスを効率化し、AI時代に求められる働き方の高度化を図る。3つ目はサイバーセキュリティ対策の強化とITモダナイゼーションで、クラウドシフトなどを通じてサイバー攻撃の脅威や将来の事業変化に対応できる安全性とレジリエンスの向上を目指す。
NECとAnthropicは4月、日本のエンタープライズ領域でのAI活用加速に向けた戦略的協業を開始しており、業種別の業務特化型AIソリューションの共同開発や、NECの価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」の課題解決シナリオへのClaude導入を進めている。今回はその協業の一環で、参画各社が開示可能な範囲で持つ業種・業務の知見を活用し、業界の枠を超えた協働体制を築くとしている。
AnthropicでManaging Director of Internationalを務めるChris Ciauri氏は「日本の金融セクターの組織の皆さまにClaudeを提供することは、Anthropicにとって優先事項。その最良の方法は、この業界を最も深く理解する人々や組織とともに歩むことだと考えている」とコメント。NEC執行役 副社長 兼 COOの吉崎敏文氏は「金融機関の皆さまが保有する深い業務ナレッジに、Anthropic社の先端AI技術とBluStellarの知見・実装力を掛け合わせることで、日本市場におけるAIの可能性を最大限に引き出す」と述べている。
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