Apptopiaは米ボストンに拠点を置く、モバイルアプリに特化した市場調査・競合分析データを提供する企業である。
同社ではモバイルアプリの中でも、生成AIチャットボットのアプリがモバイルデバイスで使用される動向を注視しながら、その市場シェアを毎月レポートしている。今回はAdam Blacker 氏が6月3日に公開した2026年6月版のデータ概要を紹介しよう。
ChatGPTを開発するOpenAIと、Claude AIアシスタントを開発するAnthropicは、現在ともに新規株式公開(IPO)に向けて具体的な準備を進めている。
このレポートでは、優位を誇ってきたChatGPTを、DAU(デイリーアクティブユーザー数)でClaudeが追い上げる状況が記されている。
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米国のClaudeモバイルアプリのDAUは年初来で1100%増加した一方、ChatGPTは12%減少した。マイクロソフトのコンシューマー向けCopilotアプリは60%という最大の減少幅を記録し、市場全体のデイリーユーザー数が2カ月連続で減少する一因となった。
Claudeはコンシューマー向けモバイルアプリ市場の約17%を占めているが、これはエンタープライズ分野でのシェアには遠く及ばない。

Claudeが成長しているとはいえ、モバイル分野でChatGPTからユーザーを奪っているわけではない。ChatGPTユーザーのうちClaudeも利用している割合は、1月の1.4%から5月には3.7%へと上昇したが、その逆の関係も拡大している。ClaudeユーザーのうちChatGPTも利用している割合は、1月の58.3%から5月には65.8%へと増加した。
ClaudeはGrok(イーロン・マスク氏が設立したAI企業「xAI」が開発した生成AI)のユーザーからは関心を集めているようで、両者の重複ユーザー層は年初来171%増加し(現在は11.1%)、GrokとChatGPTの重複率は横ばいとなっている。



Claude以外では、Geminiが唯一、月ごとにDAUを着実に伸ばしているアプリだ。年初来で13%増加している。
「注目すべきは、Claudeの急増が単なる見せかけの指標の急上昇ではなく、実質的なエンゲージメントを伴っている点であり、そのエンゲージメントは現在、ユーザー1人あたりでChatGPTを上回っていることです」と、Apptopiaのリサーチ担当副社長であるトム・グラント氏は述べている。
「Claudeのヘビーユーザーは1日2時間以上アプリ内で過ごしており、これは他のプレイヤーが奪ったり取り戻したりするのが難しい行動パターンです」

モバイルアプリ全体の利用時間に対する生成AIチャットボットアプリの割合は、前月比で約8%減少した。これは過去1年間で最大の月次減少幅である。
これは米国データであり、5月は前年同月比では依然として増加(105%)している。Apptopiaの調査によると、米国の携帯電話ユーザーの約43%は、依然として生成AIチャットボットアプリを利用したことがないという。
[i Magazine・IS magazine]