暗室機材から続く、光学の必然
ライカが、これまでになくコンパクトなミニプロジェクター「ライカCine Compact 1」を投入する。注目すべきは、海外でPAL方式のみだった本機が、今回NTSC対応を果たした点だ。日本の住環境にもマッチするミニプロジェクターが国内で入手できる。

レンズを垂直にした例。
スペックも妥協がない。非球面レンズを備えたライカズミクロンズームレンズに0.47インチのDMD、トリプルRGBレーザーを組み合わせ、最大1700ルーメン・最大220インチ相当の4K映像を映し出す。Dolby Visionやライカ独自の画像処理技術にも対応し、360度の回転機構で壁にも天井にも自在に投影できる。Google TVを内蔵し、主要な配信サービスへ直接つなげるのも便利だ。
実際に短時間だが、試す機会を得た。場所は会議室で、さらにテクスチャーがあるファブリックの壁面。この完璧といえない環境下でも黒の表現力が際立っていた。沈み込みは漆黒よりの黒とでも呼ぶべき深さで、それでも暗部のニュアンスを損なわない。ライカのカメラでもたびたび語られる、階調への一貫した矜持を匂わせる。アルミニウムのボディは質感が高く、別売のフロアスタンドはミニマルで空間の邪魔をしない。

アルミニウムの筐体は質感も高い。