「危険なChatGPTをリリースした」としてOpenAIとサム・アルトマンがフロリダ州司法長官に提訴される – GIGAZINE

2026年06月02日 12時55分
AI


アメリカ・フロリダ州の司法長官を務めるジェームズ・ウスマイヤー氏が、欺瞞(まん)行為と損害を理由にOpenAIとサム・アルトマンCEOに対して訴訟を提起しました。

Attorney General James Uthmeier Files First-in-the-Nation State-Led Lawsuit Against OpenAI, CEO Sam Altman for Deceptive Practices and Harms to Floridians | My Florida Legal
https://www.myfloridalegal.com/newsrelease/attorney-general-james-uthmeier-files-first-nation-state-led-lawsuit-against-openai-ceo


Florida sues OpenAI, Sam Altman, saying they put profit over safety
https://www.nbcnews.com/tech/tech-news/florida-sues-openai-sam-altman-saying-put-profit-safety-rcna347602

Florida sues OpenAI and Sam Altman over AI risks – POLITICO
https://www.politico.com/news/2026/06/01/openai-hit-with-florida-lawsuit-00944215

OpenAI Sued by Florida’s Attorney General Over AI Harms – WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/openai-sued-by-floridas-attorney-general-over-ai-harms-8a5113a8?st=Gcpn84&reflink=desktopwebshare_permalink

現地時間の2026年6月1日、ジェームズ・ウスマイヤー司法長官はOpenAIとサム・アルトマンCEOに対し、同社が重大なリスクを隠蔽(ぺい)し、社内からの安全警告を抑制し、製品の真の性質と危険性についてフロリダ州民を欺きながら、ChatGPTを意図的に公開し、子どもを含む一般大衆に積極的に販売したとして、訴訟を提起しました。

ウスマイヤー司法長官は、「本日、我々はOpenAIとそのCEOであるサム・アルトマン氏に対する、全米初となる州主導の訴訟を発表しました。OpenAIとアルトマン氏は、社内外の安全に関する警告を無視し、子どもたちを大きな危険にさらし、危険な製品が何百万人ものフロリダ州民の手に渡ることを許しました」と説明しています。

Today, we announced the first-in-the-nation state-led lawsuit against OpenAI and its CEO, Sam Altman.

OpenAI and Altman ignored internal and external safety warnings, put children at great risk, and allowed a dangerous product to reach millions of Floridians.… pic.twitter.com/bZYhWDYdCU

— Attorney General James Uthmeier (@AGJamesUthmeier) June 1, 2026


フロリダ州法執行局の特別捜査官であるマイク・ダフィー氏は、今回の訴訟について「今日のAI企業は、デジタル世界の進化に大きく貢献してきました。子どもたちを守るということは、画面の向こう側にいる人間だけでなく、人間を模倣するように設計されたAIにも対処する方法を教えることを意味します。親の警戒心は、子どもたちが誰と話しているかを監視するだけでなく、子どもたちが何と話しているのかを理解していることを確認することにシフトしなければなりません。なぜなら、人を喜ばせるようにプログラムされた機械は、人間の境界線がもたらす安全性を決して代替できないからです」と語りました。

今回の訴訟において、ウスマイヤー司法長官は「OpenAIとアルトマン氏がユーザーの安全よりも市場投入のスピードと商業的利益を優先し、社内外の専門家からの度重なる警告を無視し、自傷行為や暴力を含む危害を助長・奨励する製品を、ユーザーに安全だと偽って保証しながら展開した」と主張しています。

また、訴状には「ChatGPTが親の適切な監督なしに未成年者からデータを収集し、行動依存や認知障害を引き起こし、OpenAIが積極的に軽視してきた危険なエラーが発生しやすくなっている」とも記されています。フロリダ州法は不公正かつ欠陥のある商慣行を禁止しており、OpenAIの行為はこれを継続的に違反するものだと主張し、責任追及を求めました。フロリダ州は州民を代表して損害賠償を求め、訴状に記載されている欺瞞的かつ危険な行為の停止を求めています。

AG James Uthmeier Announces First-in-the-Nation State Lawsuit against OpenAI and Sam Altman https://t.co/ervgq3wdAY

— Attorney General James Uthmeier (@AGJamesUthmeier) June 1, 2026


今回の訴訟において、OpenAIは欺瞞的かつ不公正な取引慣行4件、過失2件、製造物責任法違反2件、詐欺的虚偽表示1件、公衆妨害1件の罪に問われています。

これに対して、OpenAIの広報担当者はメディアに向けて「子どもを失うことは家族にとって最も悲惨な出来事であり、そのような喪失の痛みを言葉で言い表すことは不可能だと私たちは理解しています。AIは新しく強力な技術であり、未成年者には十分な保護が必要だと考えています。だからこそ、私たちは業界をリードする保護策とポリシーを導入しているのです」「特に、未成年者の安全対策を製品に直接組み込みました。具体的には、未成年者専用のより保護された体験、年齢予測ツール、年齢が不明なユーザーをより保護された体験に自動的に移行させる機能、そして保護者が子どものAI利用状況を監視できるツールを提供しています。こうした取り組みを指摘しても、亡くなった子どもが戻ってくるわけではないことは承知していますが、我々はこの問題を正しく解決することに全力を尽くしています」という声明を発表しています。

訴状ではフロリダ州立大学で起きた銃乱射事件や、南フロリダ大学で起きた殺人事件で、犯人がChatGPTを利用した疑いがあることが指摘されています。

ウスマイヤー司法長官は、2025年に発生したフロリダ州立大学での銃乱射事件にChatGPTが関与した疑いがあるとして、OpenAIに対する調査を開始していました。

「OpenAIがフロリダ州立大学銃撃事件に関連する可能性」についてフロリダ州司法長官が調査を開始 – GIGAZINE


なお、OpenAIの広報担当者であるドリュー・プサテリ氏は、NBC Newsに対して「2025年にフロリダ州立大学で起きた銃乱射事件は悲劇でしたが、ChatGPTはこの恐ろしい犯罪に責任はありません」「ChatGPTはインターネット上の公開情報源から広く入手できる情報に基づき、質問に対して事実に基づいた回答を提供しただけであり、違法行為や有害な行為を助長したり促進したりしたわけではありません」と説明しています。

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