レトロFPS×狂気カルト『FLESHCANCER』リリース。ID Tech 2エンジンで描く血と肉と絶望の90年代シューター | AppBank

2026
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 Empires of the Cakeが開発し、NoQuarter・Joevenoがパブリッシングを手がけるFPS『FLESHCANCER』が、2026年5月27日にPC(Steam)向けに早期アクセスとしてリリースされました。現在リリースセールとして10%オフの355円(通常395円)で購入可能です。セール期間は6月11日までとなっています。

1985年のブラジルで開いてしまった、あってはならない扉

 本作の舞台は1985年のブラジル。軍事独裁政権が崩壊した直後、正体不明のカルト集団が静かに勢力を広げ始めます。彼らは「別の世界に、皮のない人型の存在が住んでいる」という奇妙な信仰を持ち、やがて信者たちは希望も信仰も失った小さな街の中心部に異世界へのポータルを開くことに成功してしまいます。

 血のように赤く染まった空、枯れ木が立ち並ぶ荒廃した風景、そして足元に転がる死体。レトロなローポリゴングラフィックで描かれる世界は、見た目のチープさとは裏腹に、背筋が凍るような異常な雰囲気に満ちています。90年代のDOOMやQuakeを彷彿とさせるビジュアルスタイルが、むしろこの狂気の世界観をより不気味に際立たせているのが面白いところです。

爆速アクションと、悪夢のような敵たち

 ゲームプレイはその名の通り(?)、とにかく速い。「ブーマーシューター」と呼ばれる、90年代FPSの快速スタイルを踏襲した作りで、立ち止まって考えている暇はありません。ID Tech 2エンジンを採用しており、往年のFPSファンには懐かしさを覚えさせる動きの感触が楽しめます。

 武器のラインナップもひと癖あります。ダブルバレルショットガンやナパームランチャーといった定番どころにくわえて、「奇妙なエネルギーが宿った頭蓋骨」なる武器も登場します。何をどうすればそんな武器を作ろうと思うのか、開発者の発想が気になるところです。

 敵の種類も豊富で、カニバリズムを信奉するカルト信者やテロリストといった人間的な脅威から、グロテスクな異形の存在まで多種多様。なかには「7歳の子どもが作った歩く爆弾」なる敵も登場するとのことで、世界観のシュールさは折り紙付きです。ニコちゃんマークのTシャツを着て錆びた刃物を持った狂気の笑顔の敵など、低解像度テクスチャがかえって「夢に出てきそうな怖さ」を生み出しています。

戦場は単なる廃墟じゃない

 ステージ構成も本作の見どころのひとつです。静まり返った廃墟のような通路では、遠くに横たわる死体と赤い光が差し込む地下への階段が、言いようのない圧迫感を演出しています。誰かに見られているような疑心暗鬼を抱きながら一歩ずつ進む緊張感は、ただ敵を撃ちまくるだけではない体験を提供してくれます。

 また肉片のようなテクスチャが広がるドーム状の儀式空間や、夜空の下に佇む謎めいたオブジェクトなど、「これは一体何なんだ」と思わず立ち止まってしまうシュールな場面も用意されています。超高速アクションの合間に訪れるこういった奇妙な探索パートが、本作の世界観の異質さをより深めてくれるようです。

 現在早期アクセス段階でのリリースとなっており、今後のアップデートでコンテンツが拡充されていく予定です。

価格・セール・日本語対応について

 『FLESHCANCER』はPC(Steam)向けに早期アクセスとして販売中です。通常価格は395円(税込)ですが、リリースセールとして6月11日まで10%オフの355円(税込)で購入できます。ゲーム内は日本語に対応していません。テキスト量が多いゲームではありませんが、ストーリーの背景などは英語で記述されているため、ある程度の英語読解力があるとより深く楽しめるでしょう。アクション自体は言語に関係なく楽しめる作りになっています。