グーグルの「Fitbit Air」を10日間ほど使ってみた。撮影:小林優多郎
グーグルは5月26日から新型スマートバンド「Google Fitbit Air」を日本で発売する。
Fitbit(フィットビット)はグーグルが2021年1月に買収完了した老舗ヘルステックブランド。スマートウォッチは「Pixel Watch」シリーズとして展開されていたが、日本でFitbitの名を冠したハードウェアは2023年10月発売の「Fitbit Charge 6」以来、約2年7カ月振りとなる。
今回、Fitbit Airを発売前に10日間ほど試用する機会を得たが、その体験は従来のFitbitデバイスというより、PixelやGeminiを展開する「グーグルらしさ」を強く感じるものだった。
Fitbit Airの特徴と、Airと同時に日本展開についても発表されたAI機能「Google Health コーチ」についてレビューしていく。
Google Fitbit Air
メーカー:グーグル直販価格:1万6800円(税込)発売時期:2026年5月

7日間使える10gほどの超軽量ボディ
再生紙利用&プラスチックフリーな梱包からも他のグーグル製品との統一感を感じる「Fitbit Air」。撮影:小林優多郎
まず、Fitbit Air本体についてだが、特筆すべきハードウェア的な特徴はほとんどない。
バンドにセンサーやバッテリーを内蔵した本体を取り付ける形状をしており、本体にはバッテリー残量確認用の小さなLEDがあるだけで、他のスマートバンドにあるようなディスプレイもない。
従来のFitbitユーザー向けに表現するのであれば、同じくディスプレイなしのスマートバンド「Fitbit Flex」シリーズに近い印象だ。
写真左がバンドの取り付け部分、右が本体。本体にはグーグルのGロゴが刻まれているが、バンドで隠れる仕様になっている。なお、本体にリサイクルマークなどは見つからなかったが、グーグルはERIに委託した自社のリサイクルプログラムを持っている。撮影:小林優多郎
ただ、その装着感はFitbit Flexシリーズとは大きく異なる。
今回試用した標準バンドとなる「パフォーマンスループバンド」の場合、布製の触感とバンドも合わせて9〜10g(実測値)ほどの重量も相まって、着けていることをほとんど忘れてしまうほど「装着感のなさ」が印象的だった。
前述のように基本的にバンド自体で操作することがないため、本体を脱着する時以外に存在を意識することがない。
バンドを巻いて、側面から撮影。バンドを取り付け部の金具に入れて、ぐるっと手前に回して適度に締め付けて固定する仕組み。撮影:小林優多郎
バンドは、いわゆる「マジックテープ」「ベルクロ」のような面ファスナーで固定する。撮影:小林優多郎
また、バッテリーもちの良さもその存在感のなさに拍車をかけている。
Fitbit Airのバッテリー駆動時間は公称値では通常使用で最大7日間。実際、試用開始から7日間充電しないで過ごしてみたが、バッテリー残量は13%あり、ギリギリあと1日分ぐらい使えそうなイメージだった。
7日間使ってみたが、Fitbit Airのバッテリーは100%から13%まで消費された。画像:筆者によるスクリーンショット
筆者はウォーキングがメインで、ランニングやその他のワークアウトを積極的にする方ではないため、今回試したような長時間駆動が実現したとも考えられる。
筆者はちょうどFitbit Airの試用期間に休暇をとって5日間ほど旅行をしており、旅行バッグに充電器を入れずに済んだのは嬉しかった。
Fitbit Airは専用の充電器で充電する。0%から100%までの充電時間は約90分(公称値)。撮影:小林優多郎
Pixel WatchシリーズもFitbit Airもそれぞれ専用充電ケーブルが必要で、スマホ用のUSB Type-Cケーブルやワイヤレス充電器などは使えない。
出張や旅行が趣味の筆者にとって「ケーブルを持ち運ぶこと」は地味にストレスになっている。ある程度バッテリーが持つのであれば、帰宅後に充電すればいいので、その心配はないわけだ。
「存在感のない本体」の理由はAIコーチ機能
画像左がFibitアプリ時代のホーム画面。右がGoogle Healthのホーム画面に相当する「今日」の画面。画像:筆者によるスクリーンショット
ここまでFitbit Airがあえてデバイスとしての存在感をなくしていることには理由があると思う。その理由が、Fitbit Air登場と同時期に「Fitbit」アプリからリニューアルした「Google Health」アプリだ。
Fitbit Airはあくまでもアクティビティーや睡眠などのデータを取得するためのものであり、機器の設定や取得したデータはGoogle Healthアプリが担う。
リニューアルによってGoogle Healthアプリは見た目が大きく変わった。各種健康データの数値やグラフがダッシュボード的に見れることは変わらないが、それらのデータの見方や説明がテキストで表示されるようになった。
コーチ機能のアドバイスの様子。ユーザー側からはレコメンドされた文章のほか、自由に要望を伝えられる。画像:筆者によるスクリーンショット
このテキストはAI機能「Google Health コーチ」によって生成されている。チャット機能も持っているため、Google Health内の健康データだけでなく、ユーザーがコーチに話した内容を参照して、寄り添った説明や運動の提案をしてくれる。