
Googleは19日(米国時間)、開発者会議「Google I/O 2026」で、開発者向けAI開発環境のアップデートを発表した。スタンドアロンデスクトップアプリ「Google Antigravity 2.0」を公開したほか、「Google AI Studio」ではAndroidアプリ構築やGoogle Workspace連携などを提供開始する。
Google Antigravity 2.0は、macOS、Linux、Windowsで利用できるデスクトップアプリ。従来のAntigravity IDEに含まれていたAgent Managerの基本的な考え方を引き継ぎつつ、IDEを含まない独立アプリ(スタンドアロン)として提供する。最新のAIモデル「Gemini 3.5」を搭載し、エンタープライズ向けに展開する。
同アプリでは、エージェントと同期的に会話し、生成されたアーティファクトを確認できる。アーティファクトへ直接フィードバックを行ない、ユーザーが求める結果に近づけることも可能。メインエージェントがサブタスク向けのサブエージェントを動的に定義・呼び出す「動的サブエージェント」や、非同期タスク管理、JSON形式でエージェントの行動を制御する「JSONフック」も備える。

新機能「Scheduled Tasks」では、/scheduleコマンドなどを使い、定期的なスケジュールや一度きりのタイマーでエージェントを呼び出せる。会話はリポジトリ単位ではなく「プロジェクト」ごとにグループ化され、複数フォルダや個別のエージェント設定、権限に対応する。

Google AI Studioでは、構築したアプリからGoogle Workspaceへ直接アクセスできるようになる。Google スプレッドシートのデータを使ったダッシュボード作成や、Google ドライブを整理するツールの作成などを、Google AI Studioの画面から離れずに進められる。
ローカル環境で開発したい場合は、Google Antigravityへ直接エクスポートできる。会話履歴やプロジェクトファイル、APIキーなどのシークレット情報も引き継がれ、作業を中断した場所から再開できる。
Androidアプリ開発では、Buildタブから「Build an Android app」を選び、プロンプトを入力するだけでネイティブAndroidアプリを構築できる。ソフトウェアのインストールやSDK管理、ローカル環境の構築は不要。Jetpack Composeパターンを用いたKotlinコードを自動生成する。
ブラウザ上のAndroidエミュレーターでのプレビューや、Android Debug Bridge(ADB)によるAndroid端末への直接インストールにも対応する。Google Play デベロッパー アカウントを連携すれば、Google Playの内部テストトラックへワンクリックで公開し、テストを開始できる。
デザイン関連では、AI Studio BuildエージェントがNano Bananaを使い、カスタム画像をその場で生成する。プレビューウィンドウ内で直接アノテーションし、画面上への描画やコンポーネント調整、新しいビジュアル生成も行なえる。
モバイル向けには「Google AI Studio」アプリの事前登録を開始した。スマートフォン上でコード修正やビルドのプレビューを行なえるほか、他のアプリのリミックスや、デプロイ済みアプリの共有にも対応する。

デプロイ面では、開発を始めたばかりの開発者向けに、クレジットカード登録なしで最初の2つのアプリを無料でGoogle Cloudへデプロイできるようにする。有料請求を有効にしているユーザーは、従来通りCloud Runの無料枠がデフォルトで適用される。