AI向け半導体メーカーは市場最大のブームを牽引してきたが、ゴールドマン・サックスは新たなAI投資の台頭を見込んでいる。 | Business Insider Japan

Data centers投資家たちは、半導体やインフラ関連銘柄以外における、新たなAI分野の勝ち組をますます模索している。Erik Isakson/Getty Images

AIブームの第1波では、AI向け半導体メーカーが市場を席巻した。しかし、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)によれば、投資家はこのトレードの次のフェーズに向けて、半導体株以外にも目を向け始めるべきだという。

AI相場がインフラ関連銘柄にますます集中する一方で、投資家が次の勝ち組を探し始めている中でこの転換は訪れていると、同行のアナリストは11日のレポートで述べている。

「一般的には、顧客企業が成長すれば半導体企業も成長すると考えられている」と、ゴールドマン・サックスのグローバル株式調査責任者であるジェームズ・コヴェロ(James Covello)氏は記している。

「半導体企業は、バリューチェーンの上位に位置する企業(顧客)を犠牲にして繁栄するものではない」と、コヴェロ氏は付け加えた。

さらに、半導体企業が過去最高の売上高と利益を記録する一方で、AIエコシステムの他の分野では依然として巨額の投資支出が続いている現在の構図は、「前例がなく、持続不可能」だとコヴェロ氏は付け加えている。

この指摘は、エヌビディアを筆頭としたAI関連半導体株の長年にわたる上昇を受けたものだ。テクノロジー企業がAIインフラやデータセンターの構築を急ぐなか、同社はウォール街最大級の勝ち組となっている。

しかし投資家の間では、莫大なAI支出を最終的に持続的な利益成長へと転換できる企業はどこなのか、という疑問が高まっている。

ゴールドマンは現在、ハイパースケーラー企業が半導体企業を上回るパフォーマンスを示すと予想している。

「投資家は、ハイパースケーラーがどれほどのリターンを生み出せるかについてかなり懐疑的になっている。もし企業がAI投資から収益を示し始めれば、投資家は再びこれらの銘柄に対し、PERなどの評価倍率を付与する可能性がある」とゴールドマンは述べている。

たとえ企業によるAI活用の収益化が依然として困難であったとしても、企業がキャッシュフロー改善のためにAI投資を抑制すれば、ハイパースケーラー株には追い風になる可能性がある。そのシナリオは、半導体株には下押し圧力をかける一方で、ハイパースケーラー株を押し上げる可能性があるとゴールドマンは付け加えた。

この見解に対する最大のリスクは、企業による活用の実質的なリターンが見えないまま、ハイパースケーラーがAIインフラへの投資を継続するケースだ。その場合、半導体企業がAI投資による利益の大部分を引き続き享受する可能性が高いと同行は述べている。